2023 WINDOW DISPLAY ARCHIVES #1

今年で創業100周年を迎えたバーニーズ　ニューヨーク。100周年を記念して制作された特別なロゴには、ハイファッションでエレガントなバーニーズ　ニューヨークの魅力を、ずっとずっと（永遠に）継承していこうという想いが込められています。今回のウィンドウには、このロゴからインスパイアされたグラフィックを使用。バイヤー達の想いが詰まったバーニーズ　ニューヨーク限定のXO（=EXCLUSIVELY OURS）アイテムと共に100周年を記念したウィンドウ第１弾です。

各店にて開催した「MADE TO MEASURE」に合わせて制作したこちらのウィンドウディスプレイでは、米国バーニーズ　ニューヨークのインスタグラム投稿にあった、メンズアイテムにまつわる広告テキストを使用しています。

メンズアイテムに関する簡単な文章を羅列したその広告は、読んだときのリズムが心地よく、小粋で、ビジュアルがないのに不思議と心に爪痕を残すものでした。ご自身にぴったりのアイテムを「MADE TO MEASURE」でオーダーいただき、ドレスアップを楽しんでいただきたいという想いを込めてその広告テキストを記したメッセージボードを中央に配しています。

『SPRING 2023 MADE TO MEASURE』で使用した広告テキストを、INTERNATIONAL WOMEN'S DAY（以下IWD）版として少しエモーショナルでおしゃれな表現に変え、頑張る方々に「ここらで息抜きしましょうよ」と語りかけるような文言に昇華したメッセージボードをシンボルとして中央に掲げています。

今回のIWDでバーニーズ　ニューヨークが提唱したテーマは"LOVE YOURSELF"ということもあり、アポセカリーを中心としたセルフケアアイテムも使用しました。「我々バーニーズ　ニューヨークは、公平の先にある平等というゴールを目指すあなたの給水所的のような存在でいたい」というメッセージを訴える視覚的要素が詰まったウィンドウディスプレイです。

今年創業360周年を迎える、北イタリア ビエラ地区の老舗ファブリックメーカー「ヴィターレ バルべリス カノニコ」社をフューチャーしたスペシャルコレクションのローンチを記念してウィンドウを制作しました。バーニーズ　ニューヨークとも縁の深い、スペシャルコレクションのデザインを手がけた「PDA」代表 ピエランジェロ・ダゴスティン氏からの「イタリア ビエラと東京が融合した景色（ビエラの象徴であるムクローネ山と桜）とジェンダーフリーに着ることができる服の表現をしてほしい」というリクエストをバーニーズウェイで表現したものが今回の作品。ムクローネ山はアクリル絵の具で描き起こして少しシリアスに、桜は写真を切り抜き合板の上に乗せて赤いキャスターを付け、あえてチープなテイストも取り入れながら仕上げてコンテンポラリーアートの如くひねりを加えた表現にしました。ピエランジェロ・ダゴスティン氏ご本人にも大変喜んでいただいたウィンドウディスプレイです。

バーニーズ　ニューヨーク創業100周年を記念したこちらのウィンドウディスプレイ第2弾では、アルミダクト管を使用し、100周年ロゴからインスパイアされたインフィニティマークのオブジェを制作しました。オブジェと呼び、径違いの細いアルミダクト管をマネキンの腕に見立て、千手観音像のようにボディや背後から生えているように演出し、先端にウッドハンドを付けてXOアイテムを持たせています。ヘッドレスのマネキンも使用し、シュルレアリスムとレトロフューチャーな雰囲気を演出しました。

＜バーニーズ ニューヨーク ビューティ＞がローンチした5種類のパフュームに共通しているパッケージ・ボトル・ラベルのデザイン要素と、各香りの差異や個性をプロップスで視覚化し、再現しました。ニューヨークのビルの外壁からインスパイアされたパッケージデザインは、ボトルを鎮座させる積み木デザインにそのニュアンスを反映。ガラスボトルの要素は、香りの詳細を記したボードの素材に透明アクリルを使用することでガラスのクリアな透明感を演出しています。ボトルの背後に掲げるボードや背景の壁を照らす照明に各パフュームのカラーを仕込んで表現し、香りの違いを視覚化できるような工夫もほどこしました。香りの特徴については、トップからラストノートまで香りの構成をアクリルに記載し、ウィンドウディスプレイのガラス面にはそれぞれの香りの魅力を詳しく記しました。パフュームのシンプルでモダンな透明感のある装いやそれぞれの香りが持つ個性を、ストレートかつ大胆に表現したウィンドウデザインです。

本格的な暑さが到来するこれからの時期、日々の生活で活躍する"Tシャツ"にフォーカスしたウィンドウディスプレイです。Tの文字だけでインパクトを出すために、Tシャツのパーツを縫い合わせた生地"ウエス"を、ランダムながらもカラフルに美しく、立体的に重ねました。夏の楽しさまで伝わるよう、目を引くカラフルなTシャツを床にも並べて、全体的にポップなイメージに仕上げています。「ウィンドウの前を通りかかった方に、お気に入りの一着を探しにバーニーズ　ニューヨークの扉を開いていただきたい」という想いを込めて制作しました。