WINDOW DISPLAY

2022/12/08

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022 "DRESSED I'M ART."

"着飾った私はアートそのもの"

ホリデーシーズンを迎え、競い合うように趣向を凝らす街のウィンドウディスプレイはすっかりこの季節の風物詩となりました。とりわけバーニーズ ニューヨークのウィンドウを楽しみにしている方も多いことでしょう。今シーズンのテーマは"Dressed I'm Art."。オリジナリティ溢れる世界をクリエイティブディレクターの谷口勝彦が案内します。

長引くコロナ禍にあった昨年のテーマは、楽しく笑って過ごそうよというメッセージを込めて"Smile!"でした。今年のテーマは"Dressed I'm Art."(着飾った私はアートそのもの)。長く封印していた心躍る気持ちを解き放ち、「着飾って街に出かけよう」というメッセージを込めました。その年のムードや空気感のようなものからテーマを引き出すのが、毎シーズンの私たちのスタイルでもあります。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022

一番難しいのは、そのテーマでバーニーズ ニューヨークの個性をどう打ち出すか。インスパイアされたのは、古い雑誌で見つけた一枚の写真。写っていたのは、さまざまな写真をボードに貼り付け、それを竹ひごで挿して作った立体オブジェで、強烈なインパクトがありました。こんなイメージでドレスを飾ったら楽しいのでは、というところから出発して、試行錯誤を繰り返しました。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022

最終的にたどり着いたのは、幅460cm、高さ300cmもの巨大なマネキンのドレスをバーニーズ ニューヨークの歴史を物語るさまざまな写真でクリスマスツリーのように飾ろうというもの。これまでの各店舗のディスプレイの写真、ウィンドウドレッサーの師 サイモン・ドゥーナンの写真(日本でのPRフォトや、パートナーのジョナサン・アドラーのものも)、ソリマチアキラ氏のイラストやジョン=ポール・フィリピ氏など、これまで関わってくれたアーティストの作品や本人の写真...などをボードに貼り、それをモザイクのように切ったものをTピンでドレスに留めていく。その写真の表面に、さらに楽しく小物を散りばめて美しいドレープを形作りました。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022

まわりには、電飾のコルトンボックスのオーナメントで華やかさを演出。街行く人々が必ず写真に撮ることを想定して、その効果も計算しました。銀座本店のみ2体のマネキンが並び、他店同様の女性のマネキンとは別に、もう一体の方は女性のドレスのまま、上半身は男性、足は女性にして、ジェンダーレスを表現しました。

ありきたりなホリデーのイメージはバーニーズ ニューヨークではないし、楽しくなければバーニーズ ニューヨークではありません。独創的な世界観を展開するウィンドウの前で足をとめて、このホリデーをどう迎えて欲しいか、私たちのシンプルなメッセージを感じ取っていただければと思います。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022

STAFF'S PROFILE

クリエイティブディレクター

谷口勝彦

1990年バーニーズ ジャパン入社。米国バーニーズ ニューヨークにてサイモン・ドゥーナンに師事。現在は、日本のバーニーズ ニューヨークのウィンドウからフロアディスプレイ全般、店舗デザイン、広告ヴィジュアルなどのストアイメージに関わるすべてを統轄している。

***

ONLINE STORE

  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022
  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022
  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022
  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022
  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022
  • WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2022