WINDOW DISPLAY

2021/11/25

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2021 "SMILE!"

バーニーズ ニューヨークから「笑顔」の贈り物

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2021 SMILE!

久しぶりに街々に華やぎが戻ってきた今年のホリデーシーズン。その風物詩になっているバーニーズ ニューヨークのウィンドウディスプレイ、今シーズンのテーマは「Smile!」です。アッサンブラージュというユニークな手法を使ったスタイリッシュな世界を、クリエイティブディレクターの谷口勝彦がご案内します。

「TASTE, LUXURY, HUMOR」
これはバーニーズ ニューヨークがブランドの根幹に掲げている3つのキーワード。この秋冬シーズンは、その中の"TASTE(テイスト)"にフォーカスしています。TASTEは、個人のスタイルとしての趣味のよさであり、それをサポートするための商品・サービス・ディスプレイまでを独自のテイストで展開するということ。もちろん、ファッションを通じて常に世の中を楽しませるバーニーズ ニューヨークならではの"HUMOR(ユーモア、人間味、人間臭さ)"をそこに加えることも忘れません。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2021 SMILE!

こちらは2021年秋冬シーズンヴィジュアルの一つ。

今シーズンのウィンドウディスプレイのテーマは「Smile!」。コロナ禍で、多くの人が長い期間ストレスを感じながら生活してきたことは想像に難くありません。そこで、今年のホリデーシーズンには、「楽しく笑って過ごそうよ」というメッセージを込めました。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2021 SMILE!

「Smile!」のテーマを具体的に表現するために、アッサンブラージュという手法を用いました。アッサンブラージュとは美術用語で、雑多な日用品や工業生産品、廃物などを寄せ集めて作る立体コラージュのこと。バーニーズ ニューヨークには、これまでの30年間に使われたさまざまな演出上の小道具が大量にストックされています。中には数々の有名アーティストの作品も。家具から什器まで、それこそ種々雑多なものを自由自在、縦横無尽に使ってディスプレイを演出しました。

WINDOW DISPLAY: HOLIDAY 2021 SMILE!

ウィンドウディスプレイのメインは、顔の立体オブジェです。熊手、壁に取り付けられていた通気孔の一部、アンティークのノコギリ、溶接用の仮面などと、デッサン(イラスト)を組み合わせて笑う顔を表現。マルセル・デュシャンのボトルラックや籐の椅子、古いドアなども顔のパーツに変身。ウィンドウのフレームにはライトボックスを配して、"TASTE, LUXURY, HUMOR"のロゴがキラキラと浮き上がり、さらにウィンドウの中のほとんどすべてにイルミネーションが煌めいて、ホリデーシーズンを彩ります。6店舗で合計7つのウィンドウは、使われる小道具も異なるため、それぞれ顔もディスプレイも異なります。アッサンブラージュによる混沌としながらも賑やかでスタイリッシュな世界から、Smile!のメッセージを読み取っていただければと思っています。

BARNEYS NEW YORK SPECIAL PROJECT

STAFF'S PROFILE

クリエイティブディレクター

谷口勝彦

1990年バーニーズ ジャパン入社。米国バーニーズ ニューヨークにてサイモン・ドゥーナン(現クリエイティブ・アンバサダー・アット・ラージ)に師事。現在は、日本のバーニーズ ニューヨークのウィンドウからフロアディスプレイ全般、店舗デザイン、広告ヴィジュアルなどのストアイメージに関わるすべてを統轄している。

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