2019/07/08
THE BARNEYS TEAM LOVES MALCOLM BETTS
今回は、現在バーニーズ ニューヨークのジュエリー担当として、日々<マルコム ベッツ>のジュエリーと向き合っている2名のスタッフに話を聞きました。
<マルコム ベッツ>が初めてバーニーズ ニューヨークの店頭に並んだのは、横浜店がオープンした26年前。現在、六本木店でシニアセールスアソシエイトを務める矢山葉子さんは、当時その瞬間に立ち会っており、また、バーニーズ ニューヨークきっての<マルコム ベッツ>コレクターでもあります。もう一人は、ジュエリーへの想いとそのセンスが認められ、入社5年目からアシスタントバイヤーに就いた小川郁さん。それぞれの視点で見てきた<マルコム ベッツ>の魅力と、その面白さについて語ってもらいました。
ー<マルコム ベッツ>が最初に店頭に並んだ時はどのような印象でしたか? 矢山葉子(六本木店 シニアセールスアソシエイト) 今までに見たことのないジュエリーだと思いました。それまでジュエリーといえば、女性らしさをイメージさせるものが多かったのですが、マルコムの作るものは、ちっとも甘くない"媚びない"ジュエリー。"自分のために身につける"という新鮮な感覚が、当時他のブランドにはない魅力だと思いました。それ以降どっぷり<マルコム ベッツ>に惚れこみましたね。」
この日の矢山さんの手元には、これまでに集めきた<マルコム ベッツ>を含め、21本(!)のリングが美しくコーディネートされていた。
ーバーニーズ ニューヨークの中で、<マルコム ベッツ>コレクターといえば矢山さん。いくつぐらいコレクションされているのですか?
矢山 「リングやバングルなど11個です。最初に購入したのは、内側がシルバー、外側が22KYG、一粒のダイヤモンドがセットされたシンプルなリング。定番のこのシリーズはバンド幅が4mm・6mm・9mmと3種類のボリュームがありますが、愛用のジュエリーと重ねづけできるよう4mm幅の1番細いものを選びました。きっとスタッフのほとんどが初めての<マルコム ベッツ>のジュエリーにこのシリーズを選んでいるんじゃないでしょうか。」
小川郁(ジュエリー アシスタントバイヤー) 「スタッフの間では"社員証代わり"のリングとも言われています(笑)。私も、一つめのジュエリーはコーディネートしやすい細いものにしました。入社1年目に初めてのボーナスで購入した特別なもので、5年間肌身離さず身につけています。以前は年1度だった来店イベントで、リングやバングルを一つずつオーダーしてきたのですが、日本に届くのが自分の誕生日がある12月なので、毎年マルコムからの誕生日プレゼントのような気持ちで受け取っています。間違いなく自分で購入しているのですが(笑)。」
矢山 「毎日身につけるのも、私は大正解だと思う!やっぱり、ジュエリーはしまっておくのではなく、毎日気軽につけてほしいと思っているんです。特に<マルコム ベッツ>は、身につけてこその色の変化や輝きがありますし、コーディネートの面白さもある。それを知っていただくためにも、初めて<マルコム ベッツ>のジュエリーを買われるお客様へは、小川も私も愛用しているこのリングをおすすめすることが多いです。」
ー矢山さんは、日々どのようにジュエリーをコーディネートをされていますか?
矢山 「<マルコム ベッツ>はすべて、毎日必ず身につけていて、通す指も決めています。お守りのような感覚ですね。石のないリングはもちろん、マルコムらしい穏やかな輝きのダイヤモンドや、ルビー・サファイヤの深い色味は、どんな日のファッションにも馴染みます。それに、他のジュエリーブランドともよく合う。今日は<エツコ ソノベ>のローズクォーツのリングを合わせてみました。私が一つ意識していることは、ネイルを派手にしないこと。ピンクベージュなどでシンプルに仕上げ、ジュエリーが映える手元を1番に考えています。」
ーその手元を参考にされるお客様も多いのでは?
矢山 「<マルコム ベッツ>のジュエリーは身につけていると、最初はマットな質感だったものに艶が宿っていきますし、ハンマリングで仕上げた表面が徐々にスムースになることもあります。長年つけるとどう変化するのか、エイジングの楽しみをお客様に伝える術になっているのかもしれません。重ね付けの楽しさも、作る工程も、マルコムの軌跡も、歴史を重ねたこの手をお見せしながらお話ししています。お客様にとっての、これ!という一点を一緒に探し出した時には、"ジュエリーが素敵な方のところに嫁いでくれてよかった!"と、内心とても興奮しています(笑)。」
小川 「イベントでのお客様と矢山さんとのやりとりを見ていると、お二人がとにかく盛り上がっているんです。矢山さんと同じ熱量で<マルコム ベッツ>のジュエリーをコレクションしているお客様が大勢いらっしゃいますよね。」
ー特に印象に残っているお客様とのエピソードはありますか?
矢山 「私が入社してから25年以上お付き合いのあるお客様がいらっしゃいます。彼女はお子様が幼稚園に入園されるタイミングなど、ライフステージが変わる際にはいつも<マルコム ベッツ>を選んでくださり、今では数多くコレクションされているんですね。私自身もお子様の成長もひそかに見守ってきました。先日、そのお子様がご結婚されることになり、<マルコム ベッツ>のリングを選びにいらしたんです。出会った頃は赤ちゃんだったお子様が、お母様とお買物に来てくださるようになり、ついにはご結婚。そのお手伝いができたことは、本当に嬉しかったです。そしてマルコム本人は、お客様のことを必ず覚えているんですよ。成長過程も。長年お付き合いのあるお客様は、マルコムのそんなところもファンになってくださる理由だと思います。」
ー小川さんはバイヤーとしてマルコム本人と向き合ってきて、どんなところが魅力だと思いますか?
小川 「彼はアーティストではありますが、いつもお客様の反応を気にかけています。コレクション全体の感想はもちろん、"彼女の買ったバングルどうだったかな?"と具体的に聞いてくることも。そういう言葉をすくいとって、圧倒的な作品に繋げてくれるので、毎回驚かされます。あとは、マルコム本人の優しさです。ノッティングヒルの彼の工房には、本人を含め5名のスタッフが働いているのですが、毎日マルコムが全員分の紅茶を淹れるそうですよ。アーティストしてはもちろん、人としてどこまでも魅力的です。」
矢山 「マルコム自身の"一歩下がる"という姿勢は昔から変わりません。イベント当日は、もちろんマルコムも店頭に立ち、ジュエリーへの想いを直接聞くことができます。今年は、ホワイトゴールドを用いたシリーズもぜひご覧いただきたいです。数年前から本格的にメンズコレクションも展開しているのでもちろん、男性の方にも!たくさん試着をしていただきながら、最高のピースを一緒に探しましょう。」
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STAFF'S PROFILE
六本木店 シニアセールスアソシエイト
矢山葉子
横浜店にてウィメンズデザイナーフロアを担当後、銀座本店・六本木店のオープンにも携わる。現在はジュエリー担当の中心メンバーとして活躍。新しい提案と丁寧でユーモアのある接客にはファンが多く、20年来の顧客も数多く抱える。

STAFF'S PROFILE
ジュエリー アシスタントバイヤー
小川郁
銀座本店ジュエリー担当セールスアソシエイトを経て、オープニングメンバーとして六本木店に異動。年齢を問わず、彼女のコーディネートセンスを頼りに多くの顧客が来店した。その活躍が認められ、2018年より現職。