#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.21 地球に優しい生活とファッションを考える | CULTURE | BARNEYS NEW YORK

年末年始営業時間についてのお知らせ

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#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.21
地球に優しい生活とファッションを考える

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.21

VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。

9月に世界的規模で行われ、ニューヨークだけでも約40万人規模の人出となった「グローバル気候マーチ」には、多くのティーンエイジャーが参加し話題になりました。人間の日々の生産行動で破壊されつつある、海や山、地球環境を守ろうという動きは、人種や国境の垣根を超え、今までにない盛り上がりを見せています。他の先進国に比べ、サスティナビリティへの取組みが遅れていると指摘されている米国でも、さまざまなエコムーブメントが起きつつあります。特にニューヨークでは、20歳台のエコリーダーたちの活躍が目覚ましく、話題になっています。

Lauren Singer(ローレン・シンガー)さんは、自身が出す4年間のごみを集積し、それが、なんと450gのメイソンジャー1つ分だったことで話題になったライフスタイル・ブロガー。平均1日に2kgのゴミを出すという米国人に、ローレンさんは"ZERO WASTE(ごみを出さない)"生活を推奨してきました。

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(左)ローレン・シンガーさん(右)PACKAGE FREE SHOP店内

この考え方は、リサイクルよりもさらに一歩進んだサスティナブルな考え方として、多くの人が共感をもっています。そして、2017年には、自身の発想を体現するショップ「PACKAGE FREE SHOP (パッケージ フリー ショップ)」をオープン。その名の通り、ごみとなる梱包材をできるだけ排除し、ゼロ・ウエイストな生活の必需品各種が販売されています。

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店内には購入した商品を持ち帰るためのショッパーとしてのバッグなども並ぶ。

例えば使用後は土に戻るビーワックスを使ったフードラップ、使い捨てをしないステンレスのランチボックスなどの販売のほか、使用後無駄になってしまうプラスティックのストローをステンレスの「マイストローに替える」、「コーヒーショップにカップを持参し、ディスカウントをもらおう!」というアイディアの提案も。店内はただ商品を販売するのではなく、「ごみゼロ生活」を目指す上でのさまざまなアイディアに満ちているのです。

もう一人は、ニューヨーク市の清掃局勤務から独立したJessica Schreiber(ジェシカ・シュライバー)さん。FAB SCRAP(ファブ スクラップ)という非営利団体をつくり、ニューヨークの有名ブランドから、生産の際に出る余った生地やパーツを回収し、リサイクル販売しています。ニューヨーク市民が出す衣料系のゴミは、約20万t以上といわれていますが、その40倍ほどの繊維系廃棄物がニューヨークのアパレル企業から毎年排出されているという驚愕の事実を知り、ジェシカさんはFAB SCRAPの発想を得ました。

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ジェシカ・シュライバーさんとFAB SCRAPのメンバー

FAB SCRAPでは、アパレル企業やブランドに廃棄となる資材を回収する袋を配布。その袋が満たされるとFAB SCRAPが回収、アパレル側は回収費の$35を支払い、集められたスクラップは仕分けされ、服飾学校の学生や若手デザイナーたちに販売するというシステムです。スタートから3年を経て、参加企業は50社を超え、なかには<マーク ジェイコブス>や<オスカー デ ラ レンタ>、<J クルー>などの有名ブランドの名前もあります。

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このように、ファッションとサスティナビリティの両立について、現在多くのデザイナー・ブランドが取り組み始めています。長きにわたって地元での生産をメインとし、なるべく少ないロスでアイテムを生み出している<ゼロ マリア コルネホ>のようなニューヨークブランドもあります。一方で、米国バーニーズ ニューヨークでは<バレンシアガ>とともに、自然に還るキャッサバ粉でできたショッパーを配布するキャンペーンも実施しました。環境に配慮しているブランドの服を着たい!デザインそのものも大事だけれど、そのアイテムが作られる環境や会社のスタンスも、消費者にとって買物をする際の重要なファクターとなってきているのです。

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高久純子

PROFILE

JUNKO TAKAKU

(absolute te-ma & company)

ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。