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2015/04/23

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.7

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.7

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.7

VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。

 

BJÖRK BJÖRK ! !

ニューヨーク近代美術館(MOMA)にて、「BJÖRK(ビョーク)」展が開催されている。シンガーの回顧展...ビョーク自身も「音楽をつくっているので、それをどうやって壁に飾るのかわからない」と、同回顧展に関して迷言を残しているが、確かに、どのようにして、ビョークや音楽ファンではない人々をも満足させる展示にできるのかと興味津々で、出かけてみることに。

果たして、会場には、そこら中にビョークが溢れていた!幼いころの写真から、アルバム全8枚、20年間の軌跡を、ビデオや衣装などを通しすべて体験できる内容。iPodなどのデバイスを使い、展示と音楽を見事にシンクロさせることに成功し、実際のライブにいったかのような高揚感と満足感も味わえる。

ビョークをマルチな角度から徹底的に魅せる盛りだくさんな展示の中でも、最大の見どころは、同郷アイスランドの作家SJÓN(シオン)による架空のストーリーとビョークの音楽が融合したインスタレーション。そこには、「ALL IS FULL OF LOVE」のPVで話題になったロボットの実物が!!世界的ヒットとなった同曲のビデオの中で、妖しくエロティックに恋するロボット2体を現物で見れるだけでも来た甲斐があるというもの。

さらに、同展のために作られた新作「BLACK LAKE」のPVも一早く鑑賞できる。2014年夏に映像作家のアンドリュー・トーマス・ホワンが監督した10分間の同映像作品は、家族の崩壊、死、再生といったテーマを、アイスランドの幻想的な風景を通して描いている映像詩的作品で、ずっしりとした見ごたえ。

今年1月に約4年半ぶりの新アルバム『VULNICURA』をリリースしたビョーク。NY~ヨーロッパを巡るツアーも3月7日のカーネギーホールを皮切りにスタートし、衰えないパワーと独特のオーラで観客を魅了している。

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高久純子

PROFILE

JUNKO TAKAKU

(absolute te-ma & company)

ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。