2019/06/06
#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.19
VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。
民間企業が手掛ける開発では米国最大規模といわれている、ニューヨークの新エリア ハドソンヤード。マンハッタン西側に縦に伸びるハイラインパークの終点地にあり、商業施設やオフィス・ホテル・学校などの建設が進んでいます。そして、開発の目玉といわれているショッピングモールがオープンするやいなや、ニューヨーク観光のハイライトに! ニューヨーク・ファッションウィークのメイン会場としても検討されている話題エリアをレポートします。
7番線の新しい地下鉄駅となるハドソンヤード駅近くにある広場には、ハチの巣のような形の近未来的な巨大オブジェ「VESSEL(ベッセル)」がその威容で訪れる人々を圧倒しています。

ベッセルの入場には事前予約が必要
英国人デザイナー THOMAS HEATHERWICK(トーマス・ヘザウィック)氏の設計によるジオメトリックなデザインが特徴的なオブジェは、地上8F建てに相当する高さで、約2500段の階段と80の踊り場で構成された作品。20分ほど上り下りするだけで、新たな感覚でマンハッタンの景色を楽しむことができる設計になっています。
また、マンハッタン初の本格的なモール「THE SHOPS & RESTAURANTS」は、100軒以上の店舗と25軒の飲食店が出店する7F建ての複合ビル。人気ブランドやセレブリティシェフのレストランが多数出店しています。また、ユニークなコンセプトのストアも多く、どれも見逃せません。
その一つは、無人店舗の「THE DRUG STORE」。ポップなパッケージのドリンクは、どれもナチュラルな原料を使用したオリジナルのヘルシードリンク。購入する場合は、冷蔵庫から取り出した商品をスキャンし、スマートフォンのアプリで自己申告し支払いをするという新しいショッピングを体験できます。

THE DRUG STORE
また「3DEN」は、リラックスとリフレッシュをサービスとして提供するユニークな店舗。30分$6で、ベッセルを眺めるラウンジやリラクゼーションルームが使用可能。シャワールームやドリンクサービスもあるので、旅行者の方も知っておくと便利なスポットかもしれません。他には、月替りで体験型のインスタレーションを行う「SNARK PARK(スナーク パーク)」にも日々長い列ができています。

3DEN

THE SHED
隣接する「THE SHED(シェッド)」は、シアターやギャラリーを擁する総合文化施設で、あらゆる文化の垣根を越え音楽から文学・演劇や彫刻まで自由に発表する場を目指し、工夫を凝らしたプログラムを提案しています。さらに「THE SHED(シェッド)」のユニークで巨大な天井は、なんと開閉自在!
2025年に完成するといわれているハドソンヤード。総額$250億を投じている大きな開発だけあって、さまざまな「サプライズ」が訪れる人々を待ち受けています。
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HUDSON YARDS https://www.hudsonyardsnewyork.com/
THE DRUG STORE
https://www.hudsonyardsnewyork.com/food-drink/drug-store
3DEN
https://www.goto3den.com/
SNARK PARK
https://www.snarkpark.com/
THE SHED
https://theshed.org/

PROFILE
JUNKO TAKAKU
(absolute te-ma & company)
ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。