衣服がもたらす喜びと責任あるものづくりを両立させる、現代生活のためのコレクション CFCL | BARNEYS NEW YORK

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衣服がもたらす喜びと責任あるものづくりを両立させる、
現代生活のためのコレクション

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社会や地球環境を変えるために国連が掲げたSDGs。「地球上の誰一人として取り残さない」持続可能な開発目標として、17のゴールと169のターゲットを掲げています。ここではSDGsの中の目標12「つくる責任 つかう責任」にフィーチャーし、バーニーズ ニューヨークが2021年秋冬シーズンからお取扱いをスタートするブランド<シーエフシーエル(CFCL)>をご紹介します。
text: Ryoko Kuraishi

現代にはものがあふれています。大量生産のシステムは生活を豊かにすると同時に大量消費を促し、それに付随するゴミやCO2排出といったさまざまな問題を生み出しています。ものを作り出すには多くの資源が必要ですが、このままものを作り続ければいつかは資源が枯渇してしまいます。このような問題を抱える製造業が関心を寄せる目標の一つが、目標12「つくる責任 つかう責任」。この達成には、消費者はリユースやリサイクルに、生産者は生産工程での廃棄物の発生の抑制などに、それぞれの責任に向き合わなくてはなりません。

目標12の達成に向き合うバーニーズ ニューヨークが注目するブランドが<シーエフシーエル>です。<イッセイ ミヤケ メン>を約6年間率いた高橋悠介氏が2021年春夏シーズンにローンチした<シーエフシーエル>は、「Clothing For Contemporary Life(現代生活のための衣服)」というブランド名の通り、3Dコンピューター・ニッティングの技術を駆使し、高品質なメイド・イン・ジャパンの糸や素材で仕立てた、シンプルかつ機能的なデザインが特徴的。Vol.2となる2021年秋冬シーズンコレクションでは、古代ギリシャの神殿から近代の高層ビル群、そして最新テクノロジーが生み出す現代建築まで、さまざまな建築群の表情をさまざまなニットウェアで表現しています。そうしたクリエイションにこだわる一方で、作り手の責任としてサスティナビリティに配慮しており、最小限の廃棄物とローカルかつ透明性のあるサプライチェーンをブランドフィロソフィに掲げています。<シーエフシーエル>の「責任あるものづくり」を紐解いていきましょう。

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素材について

<シーエフシーエル>では、ウールを除くすべての製品にグローバル・リサイクル・スタンダード(以下、GRS)認証を取得した再生繊維を使用しています。生産時に使用した再生繊維の利用率をシーズンごとに公表しており、Vol.1(2021年春夏シーズンコレクション)ではこれが58.12%となりました。一方で、<シーエフシーエル>が目指すのは衣服をまとう喜びと快適な暮らしを両立させる、現代の生活に寄り添った衣服。再生繊維利用率が100%にならないのはどんなに環境に配慮した素材を用いたとしても、喜びと快適さがもたらされないならクリエイションの意味がないからです。

また、<シーエフシーエル>は商品のLCA(=ライフサイクルアセスメント。製品の資源採取から原料生産、製品生産、流通・消費、廃棄・リサイクルといったライフサイクル全体、またはその特定段階における環境負荷を評価する手法)を公表しています。シーズンごとにカーボンフットプリントを公表する製品を徐々に増やし、2030年までにすべての製品のLCAを算出すること、そしてカーボンニュートラルを実現することを目指しています。これは1日でも早くカーボンニュートラルを実現するための取組みです。例えば、Vol.1のメインアイテムである"POTTERY DRESS(ポッタリー ドレス)"のカーボンフットプリントは4.99kg/CO2e(CO2e=一つの製品が一次生産段階から最終製品として店頭に並ぶまでの工程全体を通して、どれだけの量の二酸化炭素が排出されるかを示す数値)となりました。このアイコニックなドレスは2021年秋冬シーズンも継続されており、バーニーズ ニューヨークでもお取扱いを行うほか、限定カラーも登場予定です。

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環境への配慮と、衣服をまとう喜びや快適さは相反するもののように感じるかもしれません。これらのバランスを図ることは作り手にとってチャレンジングではありますが、利用率の数値を公表し続けることはブランドの価値になるだけでなく、繊維メーカーやサプイラヤーへのアピールにもなるのです。<シーエフシーエル>は、サプライヤーと手を組んでよりよいバランスを探りながら、2030年までに再生繊維利用率100%という目標を掲げた服作りを目指しています。

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なぜ、国産素材なのか?

サプライチェーンがグローバル化した現代において、「国産素材」という定義そのものがあいまいになってきています。<シーエフシーエル>が主力素材として使っている糸は、日本の繊維商社の関連会社が台湾で回収したペットボトルを原料に、台湾で糸に紡績し、日本国内で加工や染色を行ったものです。

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<シーエフシーエル>が国産素材を選択する理由は3つ。まず、日本には世界トップクラスを誇る魅力的な素材が揃っているから。<シーエフシーエル>は主にポリエステルを使用していますが、国内産の化学繊維は機能もバリエーションも世界屈指のレベルにあり、Vol.2で使用しているウールやキュプラに関しても高品質なものが幅広く揃います。2つめは、カーボンフットプリントの観点から、なるべく服を組み立てる場所のそばで生産される糸を選びたいという思いがあるから。どんなに環境に配慮されて作られた魅力的な素材でも、遠い国で作っている素材の場合、生産拠点までの流通段階で環境に相当の負荷をかけるため、他の素材では代替できないという理由がない限り、国産のものを選びたいというのが<シーエフシーエル>の信念です。加えて、生産者との距離を大切にしていきたいという思いがあります。GRS認証を取得した素材のバリエーションはいまだ少ないのが現状ですから、素材の加工工場とのコミュニケーションを大切にすることで、メーカーとしてのニーズを生産者に直接、伝えることができるのです。

原料の調達におけるトレーサビリティは上記のLCA調査によって明確になります。GRS認証を取得した素材を率先して使用することも<シーエフシーエル>の取組みの一つ。ブランドが取引するサプライヤーには、150項目に及ぶSDGsパフォーマスガイドラインのアンケートを実施しています。

<シーエフシーエル>が考える"現代のための衣服"とは

数年前からAIやIoT、5Gなどが、今後のライフスタイルや働き方に大きな影響を及ぼすと言われてきました。世界的なパンデミックにより、そうしたライフスタイルが現実のものとなりました。こうした社会の流れを受け、生き方はより多様性に富み、服は気張るものから優しく寄り添ってくれる存在へと変化してきています。

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「生活者にとって衣服は、自身の"アティチュード(態度)"を示す最も有効的な手段」というのが<シーエフシーエル>の考え方。どんな音楽や映画が好きなのか、好みの食べ物は、よく出かける場所は。好みの旅先、車、本、休日の過ごし方......すべてはここ、"アティチュード"に結びついています。一方で、最近は無自覚のうちに環境破壊や人権、貧困問題に加担しているという事例が取り沙汰されています。自分たちの無自覚や無意識に危機感を覚える人も増えてきました。エコバッグやマイタンブラーを持ち歩くような生活習慣もそうした危機感から生まれたものでしょう。

<シーエフシーエル>が衣服を通じてメッセージを届けたいと考えているのは、あらゆる状況をポジティブに捉え、軽やかに生きる人々。日々アップデートされていく社会の中で「現代生活とは何か?」を真摯に考え、その思考の過程を衣服として提示し続けることが<シーエフシーエル>のものづくりです。

意識の高い生活者に自信を持ってすすめられるアイテムはまだまだ限られています。そうした社会にあって、さまざまな社会問題に思いを巡らす生活者に、エシカルやサスティナブルといった言葉をあえて使わず"アティチュード"を示し続けるブランドでありたい。それが<シーエフシーエル>のアイデンティティなのです。

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