JEWELRY: PIPPA SMALL 天然石に宿るエネルギーを ジュエリーに仕立てて | Designer Interview | WOMEN'S | BARNEYS NEW YORK

年末年始営業時間についてのお知らせ

新宿店:12/21(土)~12/29(日)・1/2(木)~1/4(土)は20:30まで営業。
横浜店:12/26(木)・12/28(土)は20:30まで営業。
銀座店:12/21(土)~12/30(月)・1/2(木)~1/4(土)は20:30まで営業。

*12/31(火)は全店通常営業(11:00~20:00)。
*新年1/1(水・祝)は全店休業。
BARNEYS NEW YORK logo
ホーム / WOMEN'S / JEWELRY: PIPPA SMALL 天然石に宿るエネルギーを ジュエリーに仕立てて

JEWELRY: PIPPA SMALL
天然石に宿るエネルギーを
ジュエリーに仕立てて

BARNEYS NEW YORK | WOMENS | JEWELRY: PIPPA SMALL 天然石に宿るエネルギーを ジュエリーに仕立てて

ロンドン発のジュエリーブランド<ピパ スモール>といえば、ナチュラルな造形をそのまま生かしたプレシャスストーンづかいと、ボヘミアン・テイストあふれるカラフルなデザインが身上だ。また、環境に配慮し、途上国の職業支援活動やフェアトレードなど社会貢献につながるエシカルなものづくりでも知られており、エシカル・ジュエリー・ビジネス・アワードなど数々のジュエリーアワードに輝いている。昨年、バーニーズ ニューヨークで開催したスペシャルイベントのために来日した、デザイナーであるピパ・スモール氏にインタビュー。大ぶりの白蝶貝を大胆にあしらった"マザー・オブ・パール"コレクションや、モスクにあるタイルに着想を得たという、アフガニスタン産のターコイズを用いた"ターコイズ・マウンテン"コレクションなど、注目の新作の見どころをご紹介。また、ジュエリーとファッションのコーディネートの極意も語ってもらった。

実は10年以上も前からバーニーズ ニューヨークで店頭イベントを行っているという<ピパ スモール>。その縁もあり、デザイナーであるピパ氏も毎年一度は日本を訪れている。
「桜の咲く季節、紅葉の秋や雪降る真冬。来日のタイミングは年によってバラバラなのだけれど、どの季節にもその時ならではの美しさがあるから日本は大好きなの。東京から地方都市へ足を延ばせることも、来日イベントの醍醐味の一つ。どのエリア、地方にもユニークな文化があって、それぞれに郷土の個性を感じられるから。おまけに日本には、私が愛する伝統工芸やものづくりの精神、職人技がきちんと息づいている。ものに潜むストーリーやそれが作られるバックグラウンドに敬意が払われていると感じて嬉しくなるわ。だからこの機会をいつも楽しみにしているのよ」

デザイナー ピパ

店頭イベントでピパ氏が最も楽しみにしているのは、古い友人や毎回欠かさず顔を出してくれるお客様との再会だという。彼らのためにジュエリーを選んだり、自らのコレクションに込めた特別なストーリーを語ったり。イベントを契機に、同じような志を持つ女性やものづくりの担い手、デザイナーと出会うこともある。それぞれの思いや美意識を共有し、彼らのライフヒストリーに耳を傾けることも、彼女のものづくりの原動力になっている。
「私が幼い頃、冒険好きの母に連れられてアフリカ・インド・中東をよく旅したの。いつだったかとある少数民族のとても若い女性に、その部族に伝わる手作りの伝統工芸品を見せてもらったことがあるの。それはとても複雑な作りで、私はそれにすっかり魅了されたわ。あれがおそらく私の今の活動の原点ね。世界中の美しい文化についてもっと学びたい、たくさんの人の話を聞きたい、彼らのインスピレーション源を知りたい、ってね」

今回のイベントに彼女が携えたのが、大ぶりの白蝶貝を大胆にあしらった"マザー オブ パール"コレクションや、エキゾチックなモザイクタイルを思わせるデザインの"ターコイズ マウンテン"コレクションといった新作のジュエリーだ。そのほか、インドのラッキーチャームであるスネーク・ゴールドの魚・ロータスの花・ミャンマーの蝶・イスラムの女性が身につけるヒジャブなど、人類学者としての顔も持つピパ氏らしい、世界各地のアイコンにインスパイアされたジュエリーが揃った。

ターコイズ マウンテン コレクション

「はじめに紹介したいのが"ターコイズ マウンテン"コレクションよ。2006年に伝統工芸を復活させるためのプラットフォームとして「ターコズ マウンテン ファウンデーション」という財団がカブールで設立されました。私もこの時、アフガニスタンにインスパイアされたジュエリーをデザインしたのだけれど、2年前、この財団はミャンマーで新しいプロジェクトを発足。私はミャンマーの若い女性たちと協力してジュエリーづくりを行うことになったわ。彼女たちが宝石鉱山で探してくるプレシャスストーン、地元の金細工師......たった一つのジュエリーで彼らの人生が変わることだってある。私はそのデザインに、ヤンゴンの寺院から流れてくるお祈りの響きや鐘楼の音から感じたエッセンスを取り入れたの。デザインを通して彼らと協力するアイデアは、いつだって刺激的なもの。伝統的な芸術や工芸を復活させることで、彼らに仕事や教育を受ける機会をもたらし、貧しいコミュニティの発展に寄与することができるのだから」

マザー オブ パール コレクション

もう一つの新作、"マザー オブ パール"コレクションは3種類のシェルを主役にしたコレクションだ。一つは玉虫のように虹色に輝くアバローニ貝、独特の光沢があるニュージーランドのパウア貝、そしてサンセットの海を思わせるソフトなピンクのメキシコ産オイスター。アングルによって全く異なる色、輝きを放つところが気に入っている。
「天然石は地球の核や大地が育んだ宝物だと思うのだけれど、貝はまさにセンス・オブ・オーシャン!波や潮の流れ、海の大いなるエネジーを感じるわ。カラーも一つひとつ異なっていて、天然石と同じようにそれぞれにキャラクターがあるの。そうした色やシェイプ、キャラクターを組み合わせて、シェルの美しさが最も際立つデザインに仕立てるのよ」
ピパ氏にとってジュエリーをデザインすることは、天然石やシェルといった素材を"研究する"ことなのだという。すべての石にはエネルギーが宿っており、ピパ氏は石を触りながらそのエネルギーを感じとる。そしてそのエネルギーを最も引き立てるデザインを石に与えるのだ。

天然石にしろ天然貝にしろ、母なる大自然が育んだ天然の素材を用いたジュエリーを、ピパ氏自身、片時も離さず身につけている。首元、両手にいくつものジュエリーをレイヤード。眠る時も入浴する時も、もちろん泳ぐ時だってジュエリーを重ね付けしたまま、がピパ氏のスタイルだ。そんな彼女に、自身のコレクションとマッチする秋冬ファッションを提案してもらった。
「ジュエリーを主役にした着こなしが好きだから、ファッションはプレーンなものを選ぶことが多いわ。日本の女性はなんでもエレガントに着こなしてしまうけれど、大ぶりのジュエリーにはカジュアルダウンした着こなしがおすすめ」

そう言って手に取ったのは、ベーシックなデザインのデニムジャケット。それにゴールドの大ぶりなペンダントを合わせる。<CCRT>のアイキャッチーなTシャツには、"ターコイズ マウンテン"コレクションのペンダントを。イスラミック・スターとモスクのモザイクタイルからイメージしたジュエリーをレイヤードする。一方、シェルを使ったジュエリーには、ソフトな素材ややわらかなトーンのアイテムをチョイス。例えばペールカラーの薄手のトップスで、繊細なシェルのグラデーションを引き立てる。

「あまりにもドレッシィなアイテムだとジュエリーがハマりすぎてトゥーマッチになってしまう。私ならTシャツやデニムを使った、肩の力の抜けた着こなしに合わせるわね」

日本のファンに向け、「天然石の一つひとつに向き合ってそのエネルギーを感じ取り、石が語る物語に耳を傾けてみて」とメッセージをくれたピパ氏。それが自分にフィットするジュエリー選びのコツだという。
「これまでアフガニスタン・ミャンマー・インド・ボリビアなどでチャリティの試みを行なっていたけれど、現在はシリア難民と取り組む新しいプロジェクトを準備中。難民の女性たちが手に職をつけられるよう職業訓練を行い、故郷に戻った時に生活の基盤を築けるような手助けを行うのよ。また7月にバーニーズ ニューヨークの店頭で皆さんにお披露目できたら素敵ね」