INTERVIEW: YON HUI CHOI OF VIS Ā VIS | Designer Interview | WOMEN'S | BARNEYS NEW YORK

年末年始営業時間についてのお知らせ

新宿店:12/21(土)~12/29(日)・1/2(木)~1/4(土)は20:30まで営業。
横浜店:12/26(木)・12/28(土)は20:30まで営業。
銀座店:12/21(土)~12/30(月)・1/2(木)~1/4(土)は20:30まで営業。

*12/31(火)は全店通常営業(11:00~20:00)。
*新年1/1(水・祝)は全店休業。
BARNEYS NEW YORK logo
ホーム / WOMEN'S / INTERVIEW: YON HUI CHOI OF VIS Ā VIS

INTERVIEW:
YON HUI CHOI OF VIS VIS

かつて米国バーニーズ ニューヨークのメンズ部門でアシスタントバイヤーを務めた経験があり、現在は自らのブランド<ヴィザヴィ>を率いるチェ・ヨンヒ氏。ニューヨークでファッションを学んでキャリアをスタートし、現在は韓国のソウルを拠点とする彼女が手がけるコレクションは、日本も含めたバーニーズ ニューヨークで独占展開しています。ブランドのアイデンティティと彼女のクリエイションへのこだわりについて話をお聞きしました。

─ブランドを立ち上げた時のコンセプトをお聞かせください。
2015年秋冬シーズンが最初のコレクションだったので、ちょうど1年のサイクルを終えたところです。「ユニフォーム」というのがコアとなるコンセプト。服だけに限らず、私は持ち物すべてに目的や実用性を求めています。逆に言うと、ウィメンズの洋服にほどこされたフリルなどがないものをいつも探してしまう。装飾を削ぎ落とした実用的なアイテムに魅かれるんです。

─そのテイストが「ユニフォーム」というコンセプトに集約されたんですね。
誰もが毎日のユニフォームのようなアイテムを持っていますよね。例えば、シンプルなTシャツとデニムパンツだったり、ボタンダウンのシャツだったり。そういうベーシックなアイテムはどこにでもあるようだけど、本当に気に入るベーシックなアイテムを探すのって、じつはかなり難しい。だから自分で作ろうと思ったんです。

─クオリティにこだわって、ある種、メンズライクなラインを揃えた背景ですね。
そう、クオリティをまず大切に考えています。ファブリックをきちんと選び、ステッチやシルエットも丁寧に仕上げることにこだわっています。毎日でも着られる服であって、何シーズン経っても時代遅れにならず選びたくなるアイテムを作るとしたら、クオリティをおざなりにはできません。私はクリエイションに携わっていて、最初のサンプルが上がってくる瞬間がすごく好きなんです。これからどうフィッティングを確かめて、ディテールを詰めていくか。ポケットの位置やサイズ、ステッチの縫い幅や針数などにこだわって、アイテムの完成をイメージするか。そこから作業を始める瞬間はとてもエキサイティングですね。

─ディテールへのこだわりや「ユニフォーム」のコンセプトと、ミリタリーをモチーフにしたアイテムからもシーズンレスの意図を感じます。
快適ではないものは身につけたくないし、実用性を無視したアイテムも選びたくない。自然とミリタリーには目が向きますよね。私のアトリエがあるソウルの梨泰院(イテウォン)という地区は、米軍基地があるので軍関係の方が多く歩いていますが、そこに完全に紛れ込んでしまうアイテムが欲しいわけでもない(笑)。あくまでもインスピレーションソースとしてのミリタリーです。

─ボアの付いたN3Bジャケット、トレンチコートがコレクションにありますね。シックなトーンのテクスチャーは、機能的であると同時にモードを感じさせてくれます。
このN3Bは、グースダウンのとても暖かいジャケットです。フードは上質なアライグマのファーで、表生地はテックナイロン。ダウンも詰まっていて、着心地のいいジャケットになりました。トレンチコートはとくに、デニムにも合わせられて、ドレスアップもできるようなイメージを意識しました。それと、メンズのアイテムをダボっと着るのではなく、ミリタリーテイストでありながら女性の身体に合うシルエットをいつも重視しています。

─そうしたものづくりの背景には、米国バーニーズ ニューヨークでの経験が反映されていますか?
現在メンズ部門でシニア・ヴァイスプレジデントを務めるジェイ・ベル氏のもとでキャリアをスタートしたのですが、その時の経験が今の私を形作っていると言えます。バーニーズ ニューヨークで学んだことは本当に多い。ジェイはアシスタントバイヤーとして働き始めた私に、普通ではありえないような決定権を与えてくれました。そのやりがいは大きかったですし、行く先々でたくさんのインプットを得ることができました。

─2000年代前半ですね。
まだ本人がデザイナーを務めていた頃の<メゾン マルジェラ>、ニコラ・ジェスキエール時代の<バレンシアガ>、エディ・スリマンの<ディオール オム>...一緒に仕事をさせてもらっていたブランド名を並べるだけでもすごいでしょ(笑)? そうしたデザインと毎日触れながら、ジェイと一緒の時は、彼がコレクションごとの魅力や独自性を的確に解説してくれました。今でもバーニーズ ニューヨークは自分の家のようだと感じているし、お客様も価値観を共有できる居心地のよい会員制クラブのようなところだと思っています。

─そのバーニーズ ニューヨークで、<ヴィザヴィ>のアイテムは話題になっています。
私にはファッションデザインのバックグラウンドがなく、ビジネスの側からファッションを見てきたので、この1年、製造に携わりながら勉強の毎日です。学生時代に戻ったような感覚です。そこに、バーニーズ ニューヨークで学んだマーチャンダイジングの視点から、どのようにブランドをプレゼンテーションするか、という大きなチャレンジを続けているので、難しいことばかりですがとても充実しています。

─ブランドとしての目標をお聞かせください。
チームの規模は小さいですが、パターンメーカーやサンプルメーカーなどとのコラボレーションなくして生産は行えません。私がひとりよがりにイメージを強要するのではなく、コミュニケーションを大切にしていきたいです。ブランドをゆっくりと堅実に続けて、ベストクオリティのベーシックを継続的に生産することがブランドとしての最大のチャレンジですし、そのためにはコラボレーションが本当に大切ですね。

* * *

SHOP ONLINE STORE

PROFILE

<ヴィザヴィ>デザイナー

YON HUI CHOI

ニューヨークファッション工科大学(FIT)を卒業後、2003年より米国バーニーズ ニューヨークのメンズ部門でアシスタントバイヤーとしてキャリアをスタート。2013年に独立。流通やコンサルティングを行う自らのオフィス、シンディケートをソウルで立ち上げ、2015年秋冬シーズンより、日米のバーニーズ ニューヨークに独占展開するブランド<ヴィザヴィ>をスタートする。