INTERVIEW: MICHELE MASSA | Designer Interview | WOMEN'S | BARNEYS NEW YORK

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INTERVIEW: MICHELE MASSA

INTERVIEW: MICHELE MASSA

1915年にイタリア フィレンツェで創業し、現在はミラノを拠点とするレザーファクトリー<フォンタナ>。卓越した技術と選び抜かれた素材を惜しみなく注ぎ込んだオリジナルのレザーアイテムは、キャメロン・ディアスやバー・ラファエリなど世界中のセレブリティを魅了しています。日本ではバーニーズ ニューヨークのみで展開されている<フォンタナ>のバッグの魅力と、尽きることのないレザーへの情熱を、来日した社長のミケーレ・マッサ氏に伺いました。

 

―テクニックと素材使いに定評のある<フォンタナ>ですが、オリジナルの製品に込められた思いを教えてください。
<フォンタナ>は1915年に祖父が創業しました。以来、父、私と兄、そして息子と4代に渡って受け継いでいる、イタリアの典型的な家族経営会社です。もともとはラグジュアリーブランドのバッグを自社で手がけることで、上質な皮革製品をマーケットに送り出していましたが、後に自分たちのこだわりをそのまま形にしたプロダクトを実現させようとオリジナルの商品開発に乗り出しました。
私たちのこだわりは、すべてがハンドメイドであること。そして流行に左右されない、パーマネントなスタイルを提案することです。商品そのもののみ、あるいはファッションを売っているのではなく、アイテムを通じて私たちが理想とするライフスタイルを提案しているのです。たとえば、現在のマーケットでは毎シーズン、トレンドというものが生まれ、そのトレンドはあっという間に消費されてしまう。トレンドに沿ったアイテムも同様に、すぐに飽きられ、忘れ去られてしまいます。私たちが世に送り出したいのは、何年、何十年、そして何世代にも渡って受け継がれ、愛されるプロダクト。長く使うほどに美しい光沢を放つ極上のレザーと、飽きのこないデザインを採用するのは、そうした理想を実現するためです。

―オリジナルのデザインを発表するにあたり、どういう点にこだわったのでしょうか。
皮革工房としては長い歴史があり、また高い技術を持つ職人がおりますので特に心配したことはありません。むしろ、どういう層に、どのように訴えかけるかについて打合せを重ねました。結果、私たちが行き着いた結論は「急がない、焦らない」というビジネススタイルでした。製品に関しては自信がありますから、無理にマーケットを広げようとせず、まずは私たちのものづくりのスタンスをわかってくださる方を顧客に持つ、厳選されたショップで展開して発信していこう。カメのようにゆっくり、でも確実に。これが私たちの哲学です。

―<フォンタナ>の工房の職人について教えてください。
私たちの工房では、卓越した技能を持つ職人たちが世代を超えてその技術を伝承しています。中には3代目、4代目という職人もいます。父から子へ、子から孫へ、さらにその先へ、自分たちが長年かけて会得した技術を引き継いでいくんです。まさしく伝承技能ですよね。
たとえばこのレザーのエッジをさわってみてください。レザーというより、まるでベルベットみたいな肌ざわりでしょう?これは、この部分の処理を専門に行う職人がフィニッシュの行程を何度も重ね、ここまでなめらかになるよう加工しているんです。
<フォンタナ>の製品を手に取っていただいたらぜひチェックしていただきたいのが、バッグの内側のあしらい。<フォンタナ>のこだわりは、ラグジュアリーかつ手の込んだ行程を経て完成させる細部にも表現されています。内側にも外側と同じようになめらかで光沢のある素材を使っていて、例えば "AFEF" には、内側にナッパレザーを採用したタイプがあり、人目に触れないディテールすべてに外側と同様の気配りをしています。トップハンドルもすべてハンドステッチで仕上げ、ポケットの内側も贅沢なレザー貼りにしています。

―素材やディテールへのこだわりも、並外れたものがあるとか。
素材に関しても決して妥協しません。上質な素材を使っているからこそ、美しいフォルムをキープしつつ、女性が気軽に持つことのできるデザインを実現できるんです。
レザーと同様、それぞれのバッグに使われている金具にもこだわっていて、それぞれのデザインにマッチする金具をオリジナルで製作しています。
あとはブランドロゴですね。どこのブランドか一目でわかるようなアイコンやタグがほどこされているデザインは好みではないので、ブランドのロゴは内側に小さく刻印してあります。外側にほどこす場合は目立たない小さなロゴのみ。バッグというのはプロダクトの一つですから、女性のスタイルの中でバッグのロゴだけが目立ってしまうのは、<フォンタナ>の流儀ではないと思っています。

―現在、日本ではバーニーズ ニューヨークのみでの取扱いとなっています。世界のそのほかのエリアではどのように展開なさっているのでしょう?
ミラノに工房を併設する旗艦店をオープンさせました。敷地は450スクエアフィートあるんですが、目立たないロケーションを選んだので、まるで隠れ家のような趣の店です。ここでは世界にひとつだけのバッグを作りたいという顧客のために、カスタムオーダーを承っています。私たちのものづくりに対して興味を持っていただきたいので、定期的にオープンスタジオも開催しています。また、2014年春からはディエチ・コルソ・コモのミラノ、上海、ソウルの店舗でも取扱いが始まりました。生産数が少ないこと、そして選ばれたショップだけでの限定された展開になってしまいますが、世界中の方々に私たちのものづくりの姿勢を見ていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

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