INTERVIEW: DR. PAOLO VRANJES | Designer Interview | WOMEN'S | BARNEYS NEW YORK

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INTERVIEW: DR. PAOLO VRANJES

INTERVIEW: DR. PAOLO VRANJES

最高品質の天然のエッセンシャルオイルを使用し、すべての工程をハンドメイドで作り上げるフレグランスが多くの人々に愛されている<ドットール・ヴラニエス>。薬剤師でもあり、コスメトロジストでもある調香師Dr.パオロ・ヴラニエスさんがフィレンツェにブランドを創業し、今年で30周年を迎えました。尽きることなく香りへの情熱を注ぎ、数多くの名作を生み出し続けるヴラニエスさんにお話をうかがいました。

 

―<ドットール・ヴラニエス>のフレグランスはどのようにして生み出されているのでしょうか。
新しい香りを作るときはいつも、すべての感情を注ぎ込みます。心を揺さぶられる感情や記憶は、私にとって香りを作る大きな動機。調香はすべて私の頭の中に入っていて、約2,000種類のとてもピュアなこだわりのエッセンシャルオイルの中から厳選して調香していきます。一日が終わりスタッフも帰った後、私は一人でオフィスに戻り、訪ねてくる人が誰もいない静寂の中で、これからやってみたい新しい香り、今までに感情を揺さぶられた香りについて探求をしています。

―バーニーズ ニューヨーク限定のフレグランス"ベリーニ"はどのようにして誕生したのでしょうか。
新鮮なピーチの果汁にイタリアのシャンパンと言われるプロセッコを合わせたカクテル、ベリーニが誕生したのはヴェネツィアにあるホテル、チプリアーニあるいはハリーズ・バーと言われています。フレグランス"ベリーニ"は、チプリアーニの最上階にあるヴェネツィアの運河を見渡すことができるバーのテラスで、夕陽を眺めながらアペリティーヴォ(食前酒)にベリーニを飲んだ時の感動を表現しました。日本から遠く離れた地で、私が見た夕暮れ時の美しい光景とベリーニの香りがもたらす豊かな気分を、日本のみなさんとシェアしたいという思いが込められています。また、私にとってはヴェネツィアで得た感動を思い出すことができ、日本にいながらイタリアにいるような気分になれる香りでもあります。

―"ベリーニ"の魅力を教えてください。
"ベリーニ"は32種類のエッセンシャルオイルで構成されています。まず10種類のフルーティな香りのエッセンシャルオイルを配合してピーチをイメージさせるブレンドを、次に15種類のエッセンシャルオイルでプロセッコをイメージしたブレンドを作りました。そこにベルガモット、キノット、オレンジの花、5月のバラ、スミレが加わります。プロセッコの泡が弾けるイメージをベルガモットで演出し、レモンよりも少し大きく苦みのある柑橘類のフルーツであるキノットがベルガモットを引き立てます。オレンジの花はシチリア島では結婚式の際に神父が身につける習慣があり、幸運を招く花と言われています。そしてとても希少で高級な5月のバラのエッセンシャルオイルがピーチの香りを完成形へと導きます。

―"ベリーニ"はどのような場所におすすめですか?
リビング、庭先、玄関ホール、ロマンティックにデコレーションされた寝室など、すべての場所に合いますよ。フィレンツェのスタッフの一人は仕事部屋にも置いています。フローラル系の香りもブレンドされているので、家の中にある植物のそばに置けば、まるで庭園にいるかのようなイメージを演出できます。イタリアでは昼食をとるための部屋があるのですが、そういった場所にもふさわしい香りなので、日本のダイニングにもおすすめできますね。

―2014年初春に発売予定の30周年アニバーサリーフレグランス"ウード・ノービレ"について教えてください。
"ウード"とは香木のこと。中東地域では大切なお客様のために、とても貴重な木々であるウードを燃やし、もてなす習慣があるそうです。私はそのような中東の人々の香りに対する考え方に感銘を受けたんです。深く私の中に刻み込まれた香りに対する意識の違いと、その時の記憶が"ウード・ノービレ"を生み出しました。"ウード・ノービレ"は4種類のウードの香りをはじめとする30種類以上のエッセンシャルオイルで構成され、中東を思わせる、とても豊かで貴重な香り。ウードのエッセンシャルオイルはとても高価で、中には1kgのエッセンシャルオイルに対して1億2,000万円もするものも。そしてウードが香る中東の雰囲気に、地中海のような明るく太陽に満ちた世界を連想させるベルガモットでヨーロッパのエッセンスを加え、融合させました。太陽や海を思わせるベルガモットは、人を元気づけ、笑顔に満ちあふれた陽気で明るい気分にさせてくれる香り。そこに気品あふれるネロリや、オリエンタルなミルラが調和した深みのあるフレグランスです。"ウード・ノービレ"が似合うのは革のソファや暖炉があるリビング。瞑想にも向いた香りなので、書斎、オフィス、勉強部屋といった頭を働かせる場所にもおすすめです。体を休め、脳をリラックスさせるようなシーンにも合うので、ベッドルームに置いてもよいかもしれません。

―<ドットール・ヴラニエス>の創立30周年を迎えた今、どのような気持ちですか。
<ドットール・ヴラニエス>を始めた時と同じくらい、したいことは今でも山ほどありますし、気持ちも当時と変わりません。イタリアでは"やりたいことがなくなった時に、その人の仕事は終わり"と言いますが、私は香りに対する情熱を持ち続けているので、まだまだこれから。いつも新しい香りについて考え、それを楽しんでいます。自分のお客様に喜んでもらえることが私の喜び。私の香りによってみなさんがさらに幸せになってくれることを願っています。

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