<マディソンブルー>中山まりこ氏とバーニーズ ニューヨーク鈴木春が語るファッション CONVERSATION: MARIKO NAKAYAMA OF MADISONBLUE #1 | BARNEYS NEW YORK

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CONVERSATION:
MARIKO NAKAYAMA OF MADISONBLUE #1
<マディソンブルー>中山まりこ氏とバーニーズ ニューヨーク鈴木春が語るファッション

CONVERSATION: MARIKO NAKAYAMA OF MADISONBLUE #1<マディソンブルー>中山まりこ氏とバーニーズ ニューヨーク鈴木春が語るファッション

デビューから6年目を迎えた<マディソンブルー>の2020年秋冬シーズン。オーセンティックなアイテムの中に"今の気分"が反映された最新コレクションは、ディレクター中山まりこ氏の服を愛する実直さがあふれています。「展示会で見た瞬間から気分が高揚しました」と語る、バーニーズ ニューヨークのシニアバイヤー鈴木春との対談の前編となる今回は、中山氏のコレクションソースのお話を中心にお届けいたします。

パリの女性がインスピレーションの源 鈴木春[バーニーズ ニューヨークウィメンズシニアバイヤー](以下鈴木) 2020年秋冬シーズンの<マディソンブルー>は、個人的にすごくグッとくるものがありました。展示会で拝見した瞬間から、コレクションの放つ世界観にいつもより影響される感じ、引っ張られる感じがあったんです。
中山まりこ[<マディソンブルー>ディレクター](敬称略/以下中山) ちょっと自分的に振り切った部分もあったので、どう思われたかな?と、気になっていたんですよ。
鈴木 バーニーズ ニューヨークで買い付けさせていただいたラインナップの中から、私もいくつかのアイテムを購入しましたけれど、身につけると自分が今までとはちょっと違う感じになれる、という新鮮な感覚がありますね。なかなか言葉で説明するのは難しいんですが、例えばリボンタイを見たときに「あぁ、これこれ!」と。
中山 鈴木さんのテンションが上がっていらっしゃいましたよね?
鈴木 はい。リボンタイの端がセルフフリンジになっているのがすごくよくて、中山さんのクリエイションは信頼できる、と改めて思いました。仮に縫い目が入っていたら固いだろうし、規制的で何かが違うんですよね。
中山 ありがとうございます。こだわりを理解してくださってすごく嬉しいです。フリンジもそうだし、形のバランスも考えに考えて作ったものなので。

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鈴木 だから本当に自信を持って身につけられるんです。あと、黒のフレアミニスカートもお気に入りの一着です。最後のパリ出張がコロナ禍前の今年の1月だったのですが、街を眺めていてパリの女性たちっていいな、としみじみ思っていました。短めのスカートにストッキングをはいているパリジェンヌ。私はいつもタイツか生脚派ですけれど、彼女たちを見ていたらストッキングもいいな、と思ったりして。そういうパリの女性のイメージでこのスカートをはきたいです。同時にリボンタイも合わせてもいいかも。
中山 実は今回のコレクションを作った時、ちょうど私もパリの女性たちのことを考えていたんです。過去2年くらい、コレクションを見がてら頻繁にパリに訪れていました。だから今回はそういった影響が一番出ているコレクションかもしれないです。
鈴木 なるほど、繋がりましたね。
中山 今、私が気になるのは世界中のどの街よりも、断然パリなんですよ。パリを訪れるたびに、女性たちの変わらない強さを感じます。現地でポップアップストアをやった時に70代の弁護士をやられているマダムがいらして、「あなたのコレクションで一番好きなのがミニスカートよ」とおっしゃったんです。あの時の衝撃は忘れられません。ミニスカートを作っていていいんだ、と改めて背中を押された気がしました。
鈴木 すごくいいお話ですね!

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<マディソンブルー>の透け感のあるウールボイルシャツにミドル丈のデニムスカート、ボリューム感のあるパールネックレスを合わせた中山さんのスタイリング。

中山 パリの女性たちは、年齢や体型を言い訳にしないで好きなものを好きに着ている。そこが私の中ですごく響いたんです。
鈴木 年齢を重ねた人も若い人も、着こなしからなんとなくその人のキャラクターや生き方、精神性が透けて見えますよね。
中山 そうなんです。みんなが一方向を向いていないというか。私が今すごくパリに引っ張られているのも、人が魅力的に見えるからだと思います。
鈴木 何をどう着るかというのは、その人の表現。パリに行くと、いろんな人の表現が美しい街並みの中で生で見られますからね。
中山 そう考えると、やっぱり洋服って人から学ぶものなんだな、と改めて感じます。 年齢を重ねてより自由におしゃれを楽しむ 鈴木 私が今日着ているキルティングのフレアロングスカートも<マディソンブルー>の新作ですが、昔ミラノの古着屋さんで見つけたイブニングっぽい感じのスカートを思い出しました。
中山 あえてキルティングをドレスっぽく表現したかったんです。だからと言ってドレス仕様のパターンにしちゃうと抜けが出ないから、このスカートの形は定番のフレアロングスカートと同じものに。

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鈴木 歩くたび、360°いろんな方向から揺れてきれい!
中山 フレアスカートは足をさばいた時の揺れで気分が上がります。自分が元気よく街を歩いているイメージを頭の中に抱きながら歩くのっていいですよね。
鈴木 わかります。これに白いブラウス、コインローファー...と、合わせるアイテムが次々と頭に浮かぶのが楽しい。今回のコレクション、なぜかパールをつけたくなりますね。今日もお互いに違うタイプのパールネックレスをつけていますけれど。

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鈴木は横浜店で購入した<マディソンブルー>のキルティングスカートにニットのワンショルダートップス、淡水パールを重ねたネックレスをコーディネート。

中山 確かにパールとかカメオとか、オーセンティックなアクセサリーが気分かもしれないですね。デザインの際も、ネックレスをつける前提でシャツの襟元のバランスを考えたりします。
鈴木 今日私がつけている淡水パールの多連ネックレスは、20歳過ぎの頃に憧れていたイタリアンマダムの影響なんですよ。若い頃に影響を受けた人やものに、今の年齢になってまた引っ張られることってありませんか?
中山 あります!そういうのって永遠です。パールと女性の関係性って面白い。パールはどの世代にもそれなりになじむものだと思います。私が10代終わりの頃は雑貨店でおもちゃのパールをいっぱい買って遊んでいました。そういう経験も経たから、今本物をつけても怖くないし、自分の肌の一部みたいになじむんだと思います。それは間違いなく、年齢を重ねてよかったことの一つだと言えますね。
鈴木 年齢を重ねてより自由におしゃれを楽しめていますよね。
中山 その上で、やっぱり私が気になるのはディテール。1本のパールネックレスをつけるにしても、襟の形やカフの幅など、ディテールに宿るものがすごく大事になってきます。 着た時に人に寄り添う服 鈴木 黒いシャツ・デニムスカート・パールネックレス......と、単語にしちゃうとどのアイテムでもそれなりに近づける気がするけれど、実際は<マディソンブルー>じゃないと思った通りのバランスにはならない。中山さんはルックのスタイリングもご自身でされていますよね。イメージを表現できるように物理的にも作られているからとても信頼できるんです。まさにディテールの積み重ねですね。
中山 それが着た時に人に寄り添うということだと思っています。ブランドをスタートさせた頃から目指しているのが、無意識の指先が美しいと感じるのと同じように服がその人の印象の一部としてスッと入っていくこと。今日、お話できたことで、ディテールを追求していきたいと思っている今の自分は間違ってない、と再確認できました。それが今現在の素直な気分でもあるので。

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鈴木 そのオリジナルな気分を大事にしていただきたいです。中山さんのお話を伺っていて頭に浮かんだのは"風景"という言葉。結局、服を着てそこにいるということは、その人自身が風景の一部になるということ。パリの女性たちも、パリという街の風景を作っているんですよね。
中山 その通りですね。服を着てそこにいるということが何かの彩りになっている。
鈴木 着た人の佇まいが魅力的だったらそれでいいんですよ。そういう素敵な、思い思いの着方をされる人が日本にももっと増えるといいですね。
中山 装いというのは日常であって、ご飯を食べることと同じ当たり前のことだと思うんです。だからこそ、楽しいと思えることが大事。服の作り手・売り手として私たちが示せること、提案できることって、風景に溶け込み、それでいて個性も出るスタイルなんだと思います。
鈴木 魅力的な人が歩いている街は、やっぱり楽しいですからね。
中山 そういう意味で、日本の街をどういう街にしていきたいかを私たちが考えることも大事なのかな、と思いますね。

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インタビュー後編はこちらからご覧ください>>>

MALCOLM BETTS

PROFILE

<マディソン ブルー>ディレクター/デザイナー

中山まりこ

1964年生まれ。1980年代後半、ニューヨーク在住時に雑誌『INTERVIEW MAGAZINE』等でスタイリスト、雑誌のコーディネーター、NOKKO全米デビューのディレクターとして活躍。1993年に帰国し、広告を中心に雑誌、音楽アーティスト等のスタイリングを手がける。2014年、自身のブランド<マディソンブルー>をオックスフォードシャツを含む6型のシャツからスタートさせた。

MALCOLM BETTS

STAFF'S PROFILE

バーニーズ ニューヨーク ウィメンズシニアバイヤー

鈴木春

幼少よりインドで育つ。コミュニケーションの大切さを感じ、小売業への興味を抱き、1989年のバーニーズ ジャパン立ち上げ期よりプロジェクトに参加。ウィメンズアクセサリーバイヤー・バイイングイメージを作りだすファッションディレクターを経て、現在はウィメンズデザイナーおよびスポーツウェアの担当として日々奔走する。趣味は読書と海、プール。