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WINDOW DISPLAY
SPECIAL TALK WITH KEN YOKOYAMA
from CRAZY KEN BAND

2011年にスタートして以来、恒例となったクレイジーケンバンドのニューアルバムとのコラボレーションウィンドウ。今回は8月12日発売の新作『もうすっかりあれなんだよね』のリリースを記念して、バーニーズ ニューヨーク横浜店の名誉店長でもある横山剣さん自らついに登場。これまですべてのウィンドウディスプレイを手がけ、剣さんとは同年代でヴィンテージカーが趣味という共通項もあるクリエイティブディレクター谷口との対談をお届けします。

谷口勝彦(以下、谷口) まず、アルバムのジャケットのデザインを見た瞬間に、すべて明朝体のひらがなで縦書きに書かれたタイトルのインパクトが強烈に残って、これをウィンドウに縦にドーンと入れようと思いつきました。実はヒラギノ明朝体も縦書きも、バーニーズ ニューヨークのウィンドウで未だかつて一度も使ったことのない、初の試みでした。
横山剣さん(以下敬称略) タイトルは直感でパッと出てきたフレーズなのですが、ポイントは"あれ"という言葉。買物をする時「行けば何かあるんじゃないか」という根拠のない予感で行って、「ほら見つかった、あれがあった!」ということってありますよね?海外旅行でも、車のオークションでも、「あれあるかな?」と出かけて、見つかった時にはじめて、「これが"あれ"だったんだ」とわかる。そういうアルバムでありたいという想いを込めました。聞いていただくみなさんにとっての"あれ"が詰まったアルバムになっていたら最高ですね。

谷口 そしてさらにインパクトを与えるのが、シボレーのノヴァ、アメリカンモーターズのグレムリンという2台のヴィンテージカーの写真です。今回のアルバムのビジュアルはこの車のためか、懐かしい感覚を受けます。ウィンドウでは2台の車にクレイジーケンバンドのメンバーの写真を加えて、3つの巨大なコルトンボックスを作りました。最近ではあまり見かけなくなった、飲食店街で見かける行灯の看板をイメージして、シンプルだけれどちょっと懐かしくて、夏の雰囲気を感じさせる今の季節にぴったりなウィンドウになりました。それにしても4ドアのノヴァなんて珍しいですよね。マニアにはたまらない車です。
横山 これは2年前に僕が乗っていた車で、どうしても今回のアルバムのジャケットに使いたくて、すでに手放していたものを頼み込んで撮影のためにお借りしました。オレンジのグレムリンは11歳の時、初めてハワイのカラカウア通りで見て、日本で見たことのないスペイシーなデザインに魅了された車です。
谷口 色といい、デザインといい、当時の日本からすると鮮烈でした。
横山 デザイン性を追求したビジュアルも質感も、とにかくスタイリッシュですよね。

谷口 今回ウィンドウの構想を考えるためにアルバムをずっと聞かせていただいていたのですが、車、遊び、恋愛...歌詞のすべてが心に刺さります。そしてさらにハイレベルな音楽センスとテクニック。それが相俟ってどこをとってもかっこいいという感想です。どんなものからインスピレーションを得たのですか?
横山 レコーディングに入る前に、いったん空っぽになろうと思って癒しの島と言われるバリ島に行きました。ところが行ってみたら、バリはエネルギッシュでバイタリティにあふれていて、パワーをみなぎらせて帰国(笑)。アルバムの最初はビートの強い曲から始めようという気持ちになりました。全体を通しても、そういうワクワクする感じが出ている一枚だと思います。ちなみにウィンドウの写真で着ているオールホワイトのルックスは、バリの陰陽師的な人に「今年は全身白にしなさい」と言われて、ハットやタイから靴まで白で統一してみました。

谷口 剣さんは何を着ても剣さんという強い個性が服を突き抜けて出てくるので、何をどうしてもかっこいい。音楽もジャンルが幅広く、すべてのクオリティがハイレベル。何で今までこういうのがなかったの?という、懐かしさと、でもただ懐かしいだけでなく絶妙に新しい。ずるいくらいかっこいいんです。趣味も多岐にわたっていて、車にしてもルーツの一貫性はありながら、米国車、英国車、イタリア車、バイクと多岐にわたる。一ファンとしての視点ですが剣さんの音楽ともシンクロするものを感じます。
横山 そうですね。車にしても、趣味の幅はクレイジーケンバンドの振り幅の広さと一緒かもしれませんね。
谷口 そして音楽と車という両方が剣さんにとって切り離せない存在ですよね。
横山 そうですね。実際、作る曲の半分以上は車の運転中に浮かんできます。ドライブの後も頭の中に残っていればレコーディング、消えちゃえばそれまで。発生率が高いのが国道16号線の横須賀方面の行き帰りです。三浦半島、葉山、鎌倉山、朝比奈峠...あ!でもこの間は関越道でも浮かびました(笑)。その時はクラシックカーの競技中だったのですが、その場で歌って横に乗っていたナビの萩野くんにiPhoneで録音してもらいました。でも、あとで聞いたら"ザー"という音だけで(笑)。幸い頭の中に残っていたので、アルバムの中の「レース!レース!レース!」という曲になりました。
谷口 関越道とは!剣さんのキャラクターを象徴するエピソードですね。ところで、今回のウィンドウをご覧になっていかがでしたか?
横山 谷口さんのウィンドウを見ると、いつも「何でわかるの?」ってことばかりなんです。普通の人が見過ごすようなところをちゃんと見ていて、そこに光を当ててくれている。そこが実は重要な部分で、ないとあるとでは全然違う、隠し味の部分にちゃんと気付いてくださる。深みがあるんです。
谷口 それが言葉では説明できない"あれ"なのかもしれませんね。

横山 特にバーニーズのお店はそうです。僕も名誉店長になってからも"あれ"を求めて何度も来ていますが、"あれ"が絶対見つかる場所。何か出会いそうだなと思って、ふらっと来て「あった!これだったんだ!」という、ここに来れば何かに出会える場所。プレゼントをもらっても、バーニーズの袋だと中身を見る前に「やった!」とワクワクする。そういうのってなかなかないこと。
谷口 剣さんはバーニーズのお客様であり、2002年の名曲『スポルトマティック』という歌の歌詞にもしていただいています。その時はこんなことが実現するとも思いませんでした。今後もクレイジーケンバンドのニューアルバムのウィンドウは一生やっていきます!
横山 バーニーズとのコラボレーションは毎回、本当に嬉しいです。クレイジーケンバンドのファンのみなさんの新名所にもなっています。ただただ幸せ。音楽をやっていてよかったです!

センスを追求する中にユーモアのエッセンスをちりばめたクレイジーケンバンドの作品とバーニーズ ニューヨークのウィンドウディスプレイ。今後も続いていくコラボレーションウィンドウにご注目ください。

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クレイジーケンバンドNEW RELEASE!!!
16th ALBUM『もうすっかりあれなんだよね』

好評発売中 初回版/通常版

時空を超えたグルーヴを放つ1年ぶりのアルバム!!!
クレイジーケンバンド約1年ぶりのアルバム「もうすっかりあれなんだよね」は70年代、80年代、90年代のグルーヴを東洋一のサウンドマシーン奇才!!!横山剣が2010年代仕様に串刺ししたかのような時空を超えたサウンドがココにあり!!!赤塚不二夫生誕80周年企画!「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」主題歌「パパの子守唄」も収録されたこの夏の必聴盤!!!

PROFILE

ミュージシャン

横山剣

1997年春、クレイジーケンバンドを発足。「音楽ジャンルからの解放」をモットーとする全方向型音楽と、エンターテイメント性の高いステージで幅広い層から支持されている。作曲家としても、堺正章、和田アキ子、SMAP、TOKIOなど、多くのアーティストに楽曲の提供も行っている。8月12日にはCKB16枚目のアルバム「もうすっかりあれなんだよね」がリリース。
www.crazykenband.com

STAFF'S PROFILE

クリエイティブディレクター

谷口勝彦

1990年バーニーズ ジャパン入社。米国バーニーズ ニューヨークにてサイモン・ドゥーナン(現クリエイティブ・アンバサダー・アット・ラージ)に師事。現在は、日本のバーニーズ ニューヨークのウィンドウからフロアディスプレイ全般、店舗デザイン、広告ヴィジュアルなどのストアイメージに関わるすべてを統轄している。