MY IT COAT: MITSUO NAKAHASHI
数多くのブランドをチェックし、新規開拓からイベントの立案、ブランディングまで多岐に渡る業務をこなす、バーニーズ ニューヨークのメンズファッションディレクター 中箸充男。膨大なアイテム数の中から、どのような視点でコートを選べばいいのか、自身が今年買ったコートを通して、バーニーズ ニューヨークが大事にするセレクト眼を語りました。
定番のなかに「いま」が薫る一着
そのバランスが満足度の高さにつながる
「仕事上、ロンドン・パリ・ミラノで行われるファッションショーを見に行きますが、コレクションは各ブランドのお披露目の場。“インスタ映え”が時代のキーワードで、写真を撮って拡散されていくことが目的の服が多いのも事実です。しかしファッションの世界から少し目を離すと、インスタ映えする服というのは本当に必要なのでしょうか?求められているのは、古臭くならず、定番の中でちょっとしたトレンドを感じさせる服、さりげなく『いま』を薫らせることができる洋服やコーディネートというのが、バーニーズ ニューヨークに求められている使命だと思っています」。コートも当然、そのバランスで選ばれたものが店頭に並びます。
中箸が今年おすすめする、実際に本人も買った一着とは?「ずばりダッフルコートです。男性のワードローブにとって、サスティナブル=持続可能で長く使えるものであることは、やはり基本です。ダッフルコートはもともと英国海軍発祥のもので身を守る頑丈なアイテムですが、このダッフルコートはカシミヤを得意とするイタリアの老舗メーカー、ピアツェンツァ社製のウール×カシミヤ生地で仕立て、大人が日常に着ることのできる一着」。しかも、ロールした立ち襟にパイピングがほどこされていたり、フード内側にはレーヨン×コットンのエコファーがあしらわれていたりと、主張するディテールが満載。「全体的に少しゆるめのシルエットで、ジャケットの上からも着ることができるだけでなく、きれいめにもカジュアルにも使える汎用性の高さも魅力です。以前は学生っぽいイメージが強かったプレッピーなアイテムが、最近ではラグジュアリーに昇華されているという流れもありますので、今買うと長く愛用できるようなデザインが増えています。定番をベースにし、自分の好きなスタイル+少しのトレンド感が入ったものを選ぶと満足度が高いコート選びができると思います」。
MY IT COAT: DUFFLE COAT
中箸が選んだのは、<バーニーズ ニューヨーク>ハイライン コレクションの一着。<スロウガン>のデザイナー 小林学氏監修のダッフルコートは、生地とディテールにこだわり、カジュアルながら上品な仕上がりで、大人の男性にぴったりといえそうです。
- BARNEYS NEW YORK ダッフルコート ¥162,000
- OFFICINE GENERALE ニット ¥38,800
- INCOTEX パンツ ¥36,180
- MOREAU PARIS バッグ ¥302,400
- CROCKETT&JONES シューズ ¥85,320
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PROFILE バーニーズ ニューヨーク メンズファッションディレクター 中箸充男
米国シカゴに留学中、バーニーズ ニューヨークの存在を知る。帰国後、バーニーズ ジャパンに入社。スーツフロア・ファニシングフロア・デザイナーズフロアのスタッフを経てバイヤーに。入荷即完売アイテムの数々を買い付けてきた、そのセレクト眼は伝説にもなっている。2017年より現職。
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November 16th, 2017
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