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INTERVIEW: ROBERT WARNER

INTERVIEW: ROBERT WARNER

狂乱の70年代、伝説のミュージシャンたちを虜にしたデザイナーをご存知だろうか。アメリカ西海岸発祥のワイルド&ロックなレザー・ムーブメント、その中心人物と称されるのが当時<ノースビーチレザー>でヘッドデザイナーを務めていたロバート・ワーナーだ。手がけるのはすべてハンドメイド。柔らかくなめしたディアスキンを、自ら考案したハンドステッチで個性的なジャケットやパンツに仕立てる。サーフィンとヨガを愛し、西海岸らしい自然体のライフスタイルを満喫するロバートに、自らのコレクションとモノ作りの哲学を語ってもらった。

 

―あなたの作品で最もアイコニックなハンドステッチは、完全にオリジナルのテクニックだとか。それが生まれた背景を教えてください。
高校卒業後、アーティストになりたくてカレッジでコマーシャル・アーツを学んでいたころのことだ。僕はLAで生まれ育ったんだけど、あるとき、ジェフ・ベックのライブがLAで開かれたんだ。ステージに立ったジェフはじめミュージシャンたちは、いかにもロンドン風の最高に美しいベルベットのパンツをはいていた。その晩はもう、完全にそのパンツに魅入られてしまった。次の日、さっそくおばあちゃんの家に出かけ、パンツの作り方を教えてもらった。パターンなんてないから、自分のジーンズを切って型にして、インド製のベッドクロスを使って自分のためのパンツを仕立てたんだ。そのパンツはすぐに、『ウイスキー・ア・ゴーゴー』という、当時すごく流行っていたクラブのウェイトレスに売れたんだ。それに気を良くして、すぐにファッションスクールに入学し直した。翌年の夏はロンドンに渡ってそこで部屋を借りたんだけれど、その建物の屋根裏に大量のレザー素材が眠っていた。大家が『好きに使っていい』というから、これでパンツを作ろう!とひらめいたんだが、残念ながらレザー用のミシンがない。そこでレザーのピースをハンドステッチで縫い合わせることにしたんだ。これが現在のスタイルの始まりだよ。

―ジミ・ヘンドリックスにスティービー・ワンダー、レニー・クラビッツ...。あなたの顧客リストには錚々たる顔ぶれが揃っていると聞きました。
それにオールマンブラザーズ、クリーム、サンタナ。『ジギー・スターダスト』のころのデヴィッド・ボウイのステージ衣装も作ったな。ジャニス・ジョプリンはわざわざ店に足を運んで、僕の作品を買ってくれていたらしい。容易に想像できると思うけれど、みなステージ・パフォーマンスも一流だがパーティーでの遊び方も凄まじくてね。70年代のミュージシャンは絵に描いたようなロックな人生を送っていた。まるで命を削って遊んでいるように思えたよ、当時は。そんな中でもとりわけ印象に残っているのがオジー・オズボーンだ。クレイジーな印象が強いだろうが、素顔はクレバーでスマートなナイスガイ。スタイリストを連れず、一人でふらっと僕のスタジオまでやってきたことに好感を持ったね。他のミュージシャンは取り巻きを大勢引き連れてきたり、あるいはスタイリストを代理で寄越したりするのが当たり前だったから。スティービー・ワンダーとは、彼の家族や親戚と公園へピクニックに出かけたことが思い出に残っているよ。彼らファミリーはみな、ぴっかぴかのロールスロイスに乗っていて、何台ものロールスが列を成すさまはまるで、どこぞの大名行列みたいだった。それを僕たち家族の小さなモーリス・マイナーが追いかけるんだから、その光景たるやさぞ滑稽だっただろうね。

ロバートワーナー

―レースステッチと呼ばれる技法を駆使し、シルバーのコンチョやターコイズなどのオーナメントを飾ったアートワークのようなピースを多数発表していますが、あなたのインスピレーション源はどこにあるのでしょう?
先月、LAからクルマで2時間ほどの郊外に牧場を買ったんだ。ピースフルで穏やかな静寂があり、朝日や夕陽が素晴らしい場所だ。そこで日々、ヨガやサーフィンに明け暮れているよ。自分を取り巻くそうした素晴らしい環境や美しい自然も、モノ作りに大いに影響を与えていると思うよ。とはいえ、インスピレーションというものは基本的には自分の内面から湧き出るものだね。たとえばクライアントにオーダーされたアイテムも、彼らの要望を聞きながらも最終的には『自分が着たい』と思うものを作っているから。

―それではあなたの最新のプロジェクトについて教えてください。
まずは件の牧場にアートスタジオを造ること。周辺には大規模なアートコミュニティがあり、いつも刺激を受けているよ。スタジオを持つにはもってこいの環境だね。あとは子ども向けのレザー・クラフトのワークショップを開くこと。僕のテクニックやスタイルはアメリカン・インディアンの影響を色濃く受けているんだけど、こうしたテクニックや知識を次の世代に引き継ぐ手伝いができたら光栄だね。

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ロバートワーナー