INTERVIEW: PIERLUIGI BOGLIOLI OF THE GIGI | Designer Interview | MEN'S | BARNEYS NEW YORK

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INTERVIEW:
PIERLUIGI BOGLIOLI OF THE GIGI

<ザ ジジ>は、元<ボリオリ>のデザイナーであったピエルイジ・ボリオリ氏が2014年にスタートさせたブランドです。ブランド名は彼の愛称から。オリジナリティあふれる素材と絶妙なパターンで仕立てるコレクションはモダンにして革新的で、イタリアのみならず、世界的に注目を集めるメンズブランドへと短期間に成長しました。コレクションに刺繍されている文字は"DON'T LOOK BACK(過去を振り返るな)"。新しいクラシックを感じさせる彼のコレクションについて、来日したデザイナー、ピエルイジ・ボリオリ氏に伺いました。

─何度目の来日ですか?日本人のファッションの印象もお聞かせください。
たぶん今回で15回目ではないでしょうか。最初に来たのが1998年か、1999年だと思います。日本を訪れることはとても楽しみで、重要なことだと考えております。日本人はファッションに対して、姿勢がとても真面目ですし、感覚も繊細で、クリエイティビティも高いと感じています。日本はファッション以外の店舗でも、サービス含めてとても素晴らしいと思いますし、プロフェッショナルだと、来日するたびに感じています。

─ファッション以外の日本のご感想はいかがですか?
日本に来る時はいつも目的がビジネスなので、短い間しかいられません。それでも日本の食べ物を楽しみにしていますし、日本の建築なども興味深く見ています。考えてみれば、日本や日本でお会いする方々そのものに興味があるのかもしれませんね。みなさんとても親切で、寛容の心をお持ちだと感じています。日本に対してリスペクト=尊敬の念を禁じえません。世界中、どこを見てもこんな文化を持った国はないのではないでしょうか。

─日本のバーニーズ ニューヨークの印象、イメージをどう感じていらっしゃいますか?
バーニーズ ニューヨークは常に新鮮であって、コンテンポラリー=現代的で、絶妙なバランスを持った素敵なストアだと思います。ウィンドウディスプレイの作り方も印象的で個性があります。ストアの作り方自体、ほかのショップとは明らかに違いますし、フロアそれぞれにいらっしゃるスタッフの方も、その場所に相応しいプロフェッショナルな人物がいると感じています。それにブランドのミックスの仕方が独特ですね。それがバーニーズ ニューヨークらしさを醸し出している理由かもしれませんね。

─<ザ ジジ>は、ブランドをスタートして2年目ですね。スタート以来、日本でも話題を集めていますが、3度目の秋冬シーズンを迎えるにあたって、ブランドとしての方向性の変化などはありますか?
このブランドを始めるにあたってまず私が考えたのは、生地の選び方をこれまでと大胆に変えることでした。ウィメンズのコレクションに多く用いられる独特な生地を使うことも多く、その代表的なものがジャカード機を応用し、特殊な織り方をした「フィルクーペ」と言われる素材です。最初のシーズンは、これらの生地を使い、かなり多彩なバリエーションで見せ、<ザ ジジ>の印象を力強く植え付けることに成功しました。シーズンを重ねるごとに、「アーキテクチャー=建築」からインスパイアを受けた生地や自分たちだけのエクスクルーシヴな生地などに特化して、イメージをより際立たせたコレクションに成長しました。当初はジャケットやコートなどの重衣料がコレクションの中心でしたが、2015年春夏シーズンからシャツやパンツ・ニット・カットソーなど含めたトータルコレクションとなり、さらに<ザ ジジ>のイメージを構築することができたと思っています。

─毎シーズン、ジャケット以外のアイテムに、スタイリングのヒントになるようなデザイン性を感じるのですが、そのアイデアの源は?
ジャケットやコートなどはかなりインパクトあるデザインのものが多いので、それに合わせるアイテムは割とシンプルなイメージでデザインを心掛けています。それでもシルエットやシェイプで遊んだものをデザインしていますので、結果として<ザ ジジ>らしさをスタイリングで感じさせることができるのではないでしょうか。これからはシャツやカットソーなどのアイテムもより成熟させた、単品でも<ザ ジジ>というブランドを感じさせるような特徴的なものにしていくつもりです。

─2016年の秋冬シーズンコレクションのテーマ・コンセプトを教えてください。
米国のシカゴからロサンゼルスまで、私が車でルート66を旅した時に感銘を受けた渓谷などの素晴らしい景観からインスピレーションを得たコレクションです。その旅で見た色、例えば、ナチュラルなブラウン・キャメル・ダークグリーンなどの色をコレクションに取り入れているのです。見た目はこれまでのコレクションとそれほど変わっているようには見えないかもしれませんが、今回は前年よりも生地を軽く仕上げ、着心地のよさと両立させました。ダブルフェイスの生地も、「ガルザトゥーラ」という手法を使い、生地の片面をフラットにし、もう片面を起毛させることで、生地に表情を出しています。定番の「フィルクーペ」の生地も「スクラッチ」という新しい手法を取り入れ、さらに進化させました。

─ジャケット以外のパンツやニットのイメージはどこからもたらされたものですか?
今シーズンの代表的なパンツでウエストにドローコードの付いたとてもコンフォタブルなパンツがあるのですが、それは米国の若者たちがはいているパンツからヒントを得ています。彼らがはいていたパンツをイタリアのジャージー素材を使い、ハイクオリティなパンツに仕上げたのです。ボーダー柄のニットは、コレクションのテーマカラーであるキャメルやカーキが入っていますが、気分が明るくなるように、さらに明るいオレンジやライトグリーンを加えました。そしてジャケットと同じように「ガルザトゥーラ」という手法で、ソフトな素材感に仕上げているんです。私のコレクションには、"トンガ"という人気の1プリーツ入りペグトップパンツがありますが、それとマッチしますし、コートのインナーとしても着ていただけると考えてこのニットをデザインしました。

─日本のお客様は<ザ ジジ>の新しいコレクション、スタイリングに期待していると思います。お客様に向けて何かメッセージを。
日本のお客様にはデビュー以来応援していただいてとても感謝しておりますし、リスペクトしております。<ザ ジジ>を発表する時に、着る人の人生を楽しくする、豊かにすることをコンセプトとして掲げました。<ザ ジジ>はまだ始まったばかりのブランドですが、私自身はこの世界で20年以上、クリエイションしている人間です。もっと日本のいろいろなことを知り、お客様とともにハッピーになれるコレクションを作り続けていきたい、と考えています。

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PROFILE

<ザ ジジ>デザイナー

PIERLUIGI BOGLIOLI

1957年にテーラーを営む家に生まれ、ジャケットやスーツ、ファブリックに囲まれて育つ。1972年、父と兄マリオがファクトリーを作り、ファミリーネームを冠した<ボリオリ>をスタート。彼の独創的な発想から生まれたアンコンストラクテッドジャケットやカシミアジャケットなどで同ブランドを世界的に有名にした後、ブランドから離れる。しかし「ファッションなしには生きてはいけない」と、2014年、兄マリオとともに彼の愛称をブランド名にした<ザ ジジ>を立ち上げ、デザイナーとして活躍中。