2018/10/18
WINTER 2018 WOMEN'S HIGH-LINE COLLECTION
バーニーズ ニューヨークのオリジナルレーベルに、機能性・デザイン・品質を追求したハイラインコレクション。"ハイファッション"・"ハイテクノロジー"・"ハイクオリティ"の3つのラインで構成しています。今回は"ハイクオリティ"について、ムートンやクロコダイルなどラグジュアリーな素材を贅沢に使用したアイテムを中心に、企画を手がけたバイヤーの折笠千春がご紹介いたします。素材のよさが際立ち、オリジナルアイテムに新たな価値をもたらすコレクションです。
今回の"ハイクオリティ"ラインでは、世界トップクラスの品質にこだわり選りすぐったファーやカシミヤといったラグジュアリーな素材を用いたアウターウェアを、多彩なバリエーションでご用意しました。また、上質な天然素材を用いたバッグも登場。ウェアに加えアクセサリーにまでアイテムの幅を広げて進化しているのが特徴です。極上の素材を用い、トレンドのカラー・モデルで時代のニーズを的確に捉えたアイテムがラインナップしています。
今回もっとも注力したのが、ドイツ製メリノムートン素材を使用したノーカラーコートです。従来のムートンは重く、今の日本の気候にはややオーバースペックであると考えていました。そこで軽く羽織れる毛足が短いソフトなムートン素材をセレクト。今年らしいトレンドカラーのカーキと、バーニーズ ニューヨークで人気の高いネイビーの2色をご用意しました。リバーシブル仕様で、ホックなどの装飾をなくし極力シンプルに仕上げています。ドロップショルダーのデザインにすることで肩のボリュームを抑え、すっきりとしたシルエットのノーカラー仕様にしました。薄手なのでファーでも秋口から長いシーズンお使いいただけます。
続いて、毎年ご好評いただきカラーやモデルを変えてご提案しているイタリアの名門ロロ・ピアーナ社製のウール地で仕立てたコートです。今年はダブルボタンタイプとノーカラーの2型をご用意。滑らかで艶があり、ほかのウールとは一線を画すクオリティです。このほか、フォックスファーを部分使いしたカシミヤ素材のコート3型とミンクやロシアンセーブルといったプレシャスファーを用いたラグジュアリーなアウターウェアも店頭に揃っています。例年より明るめのカラーバリエーションにもご注目ください。
BARNEYS NEW YORK
コート
ビッグメゾンでも使用される最高ランクのクロコダイルを使用したクラシカル&エレガントなハンドバッグを製作。符が細かく左右対称に入ったクオリティの高いスモールクロコ素材を厳選して、国内のファクトリーに生産を依頼しました。シャイニング加工をほどこし、ラグジュアリーな艶を出しています。メタルパーツを排したミニマムなデザインとコンパクトなサイズ感で、パーティーなどのドレスアップにはもちろんのこと、和装にも最適。さまざまなテイストのコーディネートに合わせていただけます。定番カラーのブラックのほか、ライトグリーンとグレーもご用意しました。そのほか、マルチカラーのミンクファーをパッチワークしたポシェットとミニトートバッグも登場。端切れをリサイクルしたエコロジカルな点も魅力です。フォックスファーを使用したバケットバッグはピンクベージュ・グレー・ネイビーと今年らしい明るめのカラーでご用意。リアルファーならではの質感を気軽にファッションに取り入れてお楽しみいただけるアイテムとして人気を集めています。
BARNEYS NEW YORK
バッグ

STAFF'S PROFILE
バーニーズ ニューヨークチーム バイヤー
折笠千春
2006年にバーニーズ ジャパンへ入社。ウィメンズウェアチームにてMDとしてデザイナーズ、コンテンポラリー、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルとすべてのカテゴリーを経験し、2013年1月より現職。
今回の "ハイテクノロジー"ラインでもっとも注力したのが、USBバッテリーで温まるダウンベストです。そのほか、ダウンを極薄のシート状にした「シンダウン」入りコートをはじめ、カシミヤの再生繊維である「カシュパッド」を中綿にしたアウターウェア、透湿防水機能で暖かい「モイフィット」を裏地に使用したコートといった話題性のあるアイテムが充実。さらに静電気が起きにくい裏地を使用したセットアップも登場いたします。
昨年好評だった「シンダウン」に、「EV HOT(イーブイ ホット)®」というシステムをプラスしてより防寒性を高めたダウンベストを作りました。ベスト内側のスイッチを押すとすぐに温まり3段階の温度調節も可能で、暑ければオフできて快適です。「EV HOT®」の暖かさのポイントは3層構造で、中央の層に微弱の電流を流して発熱させ、肌面にほどこされたテラヘルツ鉱石プリントがその熱を遠赤外線に変えて、着ている人の体内から温度を上げる仕組みです。内蔵されたバッテリーは弱で最長約6時間持続しますので、通勤時の移動時間であれば数日はそのままお使いいただけます。
コートのインナーとしても気軽に着られるように、ブルゾンではなくベストタイプにしました。車移動の方にも便利。また、ベストにすることでダウンジャケット特有のスポーティな印象を抑え上品に仕上げました。表地には撥水性のある素材を採用し、きれいめな表情をお楽しみいただけます。さらに、ダウンステッチを斜めに入れることですっきりとしたシルエットも意識。真冬のインナーとしてだけでなく、今シーズン話題のブランド<マーレット>のカシュクールドレスなどに羽織ると、今年らしいスタイルが完成します。
BARNEYS NEW YORK
ベスト

STAFF'S PROFILE
バーニーズ ニューヨークチーム バイヤー
折笠千春
2006年にバーニーズ ジャパンへ入社。ウィメンズウェアチームにてMDとしてデザイナーズ、コンテンポラリー、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルとすべてのカテゴリーを経験し、2013年1月より現職。
2018年秋冬シーズンにもっとも着たいITアイテムの「ダウンジャケット」を<スタンドアローン>とコラボレートして企画しました。今年はコートというより、断然ブルゾンやアノラックなどカジュアルテイストを備えたアウターウェアが新鮮です。また「カラー」の打出しもポイントで、店頭にはいつになく明るいカラーがバリエーション豊富に揃い、「選ぶ楽しさ」を感じていただけると思います。 そのカラーダウンジャケットとスタイリングできるラップスカートを<アメリ>と、トップス・パンツを<スタンドアローン>と協業でご用意しました。今シーズン、カラーに加えて重要なのが「素材」。ボアやベルベットといった主張のある異素材をレイヤードする着こなしがおすすめです。さらに、サイズ感にも非常にこだわりました。今シーズンのキーポイントは、昨年とは違うボリュームだと考えます。
韓国発のブランド<スタンドアローン>にご協力いただき、ダウンジャケットを製作しました。レッドやイエロー・ライトブルー・ライラック・グリーンといった明るいカラーパレットで展開するので、寒い時期でも気分が高揚すると思います。企画時にはさまざまな体型の方に着てもらい、サイジングには徹底的にこだわりました。程よいボリューム感のあるパフィでモードなプロポーションになりました。
一緒にスタイリングするボトムとして韓国発<アメリ>に依頼してラップスカートを作りました。<アメリ>らしいアイコニックなフリルや切替えのディテールと美しいドレープがポイント。フリーサイズですので、ハイウエストではいたりパンツやレギンスにレイヤリングするなど自在に着こなせます。こちらは、ドット柄プリントを含む全6色が揃います。
3月に訪れたパリのファッションウィーク中に多く見られた、エディターやファッション関係者のカラーダウンジャケットにスカートやドレスを組み合わせるスタイリングが新鮮でした。その今年らしいキールックを今回の"ハイファッション"ラインで実現できるようにご提案いたします。
BARNEYS NEW YORK ダウンジャケット
ラップスカート
ダウンジャケットと同じ<スタンドアローン>とコラボレートして、ボアのトップスとベルベットのワイドパンツを製作しました。注目すべきはその「素材感」。見た目に暖かさが伝わり温もりを感じるベルベットやボアなど主張のある素材は、トレンドキーワードになっています。
今回パートナーとして初めてお声をかけたのは、韓国で話題の新鋭ブランド<スタンドアローン>です。時代の少し先を行く感性を持ち、今の気分を程よく表現しているところに魅かれ、デザイナーのインスタグラムを通じて注目してきました。ヴィンテージを愛するデザイナーが長年集めたコレクションを元にストリートと融合したウェアを展開するブランドということもあり、こちらの意図を感覚で理解していただけました。その結果、昨年と異なるシルエットと今年らしい素材感のアイテムがリクエストどおりに完成しました。
韓国のファッションシーンは生地のバリエーションが豊富で、ハイセンスなモードラバーの方が多いと注目しています。
今回の"ハイファッション"ラインのアイテムはすべて、従来のオリジナルコレクションと比べ少しオーバーサイズに設定し、新しいボリューム感になっています。ぜひこれらのアイテムでトレンドスタイルにアップデートしてください。

STAFF'S PROFILE
バーニーズ ニューヨーク ウィメンズファッションディレクター
鈴木春
幼少よりインドで育つ。コミュニケーションの大切さを感じ、小売業への興味を抱き、1989年のバーニーズ ジャパン立ち上げ期よりプロジェクトに参加。ウィメンズアクセサリーバイヤーを経て、現在はウィメンズのバイヤーへのバイイングイメージや、新規リソースを開拓するファッションディレクターとして日々世界を奔走する。趣味は読書と海、プール。

STAFF'S PROFILE
バーニーズ ニューヨークチーム バイヤー
折笠千春
2006年にバーニーズ ジャパンへ入社。ウィメンズウェアチームにてMDとしてデザイナーズ、コンテンポラリー、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルとすべてのカテゴリーを経験し、2013年1月より現職。