2019/04/26
Discover the Maison Margiela 'Artisanal' Men's collection
メゾン マルジェラは、パリで開催された2019年春夏メンズコレクション期間中に、メンズでは初となる「アーティザナル」コレクションを発表し、メンズのワードローブにおけるドレスメイキングの未来を再定義しました。それは既成概念の枠を超えた全く新しい世界であり、完全なるオートクチュールとして、メンズのワードローブに新たなマスキュリニティーの価値観を提示しました。
今春、初の「アーティザナル」メンズコレクションのローンチを記念して、バーニーズ ニューヨーク六本木店では、同コレクションにフォーカスしたポップアップストアおよびウィンドウインスタレーションを開催します。
メゾンでは、オートクチュールにあたる「アーティザナル」をクリエイションの頂点とする、ピラミッド型のアプローチを実践しています。クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノが「アーティザナル」で提起するアイデアや技術は、プレタポルテをはじめほかのすべてのコレクションにろ過され、ハウスコードを通して、ドレッシング(服を着る)というファッションにおけるベーシックなコードを反転させながら、そのワードローブを進化させています。
メゾン マルジェラは今季、クラフツマンシップに根差したメンズのドレスメイキングの最高峰として、「アーティザナル」をメンズにフォーカスしたコレクションを発表しました。進化と発展を続けるメンズのドレスコードに対する敬意。次世代をクラフツマンシップの領域に踏み入れさせたいという願望。オートクチュールの伝統が、性別の枠を越えてトラディショナルなメンズのユニフォームに反映されました。ジョン・ガリアーノのクリエイションを語る上で欠かせないテクニックのバイアスカットは、テーラリングのダイナミックなアプローチとして採用され、テーラリングに新たな解釈を見出します。バイアスカットは、ファブリックを斜めに裁断して衣服を仕立てることで、自然な動きと柔らかさ、そしてドラマティックなシルエットを表現することができる幻想的でエレガントなテクニック。アンティークの着物は糸の一本一本まで解体され、全く新しいガーメントに生まれ変わります。これらのカッティングや技術を通して、ドレスコードの固定観念を破壊し、先入観や従来の特徴や個性、ジェンダーに対する概念から解き放たれた、新たなマスキュリニティーとフェミニティーを再定義します。
今回、「アーティザナル」メンズコレクションのインスタレーションに加えて、ウィメンズとメンズの「デフィレ」コレクションを統合した2019年春夏Co-edコレクションを展開します。クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノは、挑戦的な新世代のノンコンフォーミスト(非順応的)な価値を明らかにし、ドレスメイキングを通して、'Gender Fluid'(ジェンダー・フリュイード:流動的なジェンダー)という再定義された世界を表現します。既成の分類(Binary Stigmatization:ジェンダーの特定に象徴される時代遅れの偏見や悪いイメージ)から解放されたいという願望が、コートやジャケット、ケープといったジェンダーレスのワードローブに新たな可能性と解釈を見出します。一方で、性別を特定するクラシックなガーメントは、標準的な概念に反発するかのように解体され、再構築されます。
Discover the Maison Margiela 'Artisanal' Men's collection
会期 2019年4月23日(火)~5月12日(日)
会場 バーニーズ ニューヨーク六本木店
About Maison Margiela
メゾン マルジェラは、1988年にベルギー出身のデザイナー、マルタン・マルジェラによってパリで設立された、解体と脱構築の概念を独自の哲学とクリエイションで発信するパリのファッションブランド。2014年10月、クリエイティブ・ディレクターに就任したジョン・ガリアーノのもと、オートクチュールからウィメンズ・メンズのプレタポルテ、レザーグッズ、靴、アクセサリー、フレグランスまで、あらゆるラインを展開しています。オートクチュールにあたる「アーティザナル」でジョン・ガリアーノが提起したアイデアや技術が、ウィメンズとメンズのプレタポルテをはじめとするすべてのラインにろ過されていくという、ピラミッド型のクリエイションプロセスによって、クリエイションとその価値観を創り上げています。
