BARNEYS CAFE BY MI CAFETO:
銀座本店に注目のカフェがオープン
この春、バーニーズ ニューヨーク銀座本店からフレッシュで"おいしい"ニュースが到着。最高クラスのコーヒーと料理が楽しめる「バーニーズ カフェ バイ ミカフェート」が誕生した。プロデュースはコーヒーハンター José. 川島 良彰氏が代表を務める「ミカフェート」。六本木店2Fのカフェに続き2店舗目となるJosé. 川島 良彰氏との今回のタッグでは、この場所でしか味わえない限定メニューも用意されている。銀座にふさわしいスペシャルなニューアドレスとして話題を呼びそうなカフェの魅力を、José. 川島 良彰氏へのインタビューを交えてリポートしよう。
text: Rie Karasawa
ショッピングの合間の休憩や待合せに不可欠なのが、居心地のいいカフェの存在。新たにそんなカフェのリストに加わりそうなのが、3月23日、銀座本店の3Fにオープンした「バーニーズ カフェ バイ ミカフェート」だ。プロデュースを担当した「ミカフェート」のJosé. 川島 良彰氏は、世界中を旅し最高のコーヒー豆を発掘する"コーヒーハンター"として知られ、コーヒー業界に変革を起こしてきた人物。2016年には六本木店2Fの「バーニーズ カフェ バイ ミカフェート プルミエ」を手掛け、リュクスでエレガントなコーヒー体験を提供し話題となった。
(左)「バーニーズ ニューヨーク ブレンド」¥2,160(税込) (右)「バーニーズ ニューヨーク ブレンド ダーク」¥2,160(税込)
今回の銀座本店のカフェでは、六本木店でも提供されている「プルミエ クリュ カフェ」シリーズのコーヒーのほか、新たに誕生した2銘柄のコーヒーが提供される。その名も「バーニーズ ニューヨーク ブレンド」と「バーニーズ ニューヨーク ブレンド ダーク」。店名を冠するだけあり、バーニーズ ニューヨークの洗練とユーモアをイメージして調合された特別なブレンドだ。「コーヒーはフルーツ」と断言するJosé. 川島 良彰氏が代表を務める「ミカフェート」では、コーヒーの栽培から輸送、焙煎、抽出まですべての工程において、徹底的にこだわり抜くことでも有名。今回のブレンドも、それらの豆が持つ繊細な風味を活かし、香り高くジューシィな味わいを実現している。たとえおしゃべりに夢中でコーヒーが冷めても、おいしく飲めるのは豆が高品質ゆえ。「むしろワインのように、味わいの変化も楽しんでいただきたい」とJosé. 川島 良彰氏。バーニーズ ニューヨークのロゴ入りラベルが目を引くペットボトル入りの豆は、手土産やギフトにも最適だ。
José. 川島 良彰氏
さらに今回こだわったのが、カフェメニューの粋を軽々と超える本格的な料理の提供だ。考案するのは、「ミカフェート」が運営する南青山の完全予約制レストラン「テール エ サヴール」のシェフとパティシエ。2人ともまだ若手ながら、その感性と情熱に惚れ込んだとJosé. 川島 良彰氏が語る通り、自在な食材づかいで驚きあるメニューを繰り出す。たとえば、アマゾン産のカカオと秋田県産放牧牛のスネ肉を使ったシチューは、野性味あふれるカカオの酸味と苦みがアクセントとなった、記憶に残るゴージャスな味わい。無農薬栽培の野菜やフルーツをオーガニックローズのシロップに漬け込んだポンチは、大根やキャベツまでもデザートとして昇華させた唯一無二の一皿となっている。
おいしいだけでなく、新鮮な発見のあるメニューの数々はまた、見た目の美しさも印象的。エディブルフラワーをあしらった華やかな盛り付けや、目の前でソースをかけて完成させるプレゼンテーションなど、心躍る演出があちこちに散りばめられている。すべてコーヒーとの相性を考えて作られたとあり、コーヒー×料理のマリアージュ提案も楽しみの一つ。いちカフェにとどまらない"食"のエンターテインメントスポットなのだ。
〜薔薇色の宇宙をビッグバンで〜 オーガニックローズを使った球体表現 ¥2,420(税込)
「テール エ サヴール」シェフパティシエ 関啓吏氏(左)、シェフ 氏家冴弥太氏(右)
今回のカフェのプロデュースにあたり、「不安感はなかった」と言い切るJosé. 川島 良彰氏。その言葉のベースには、これまでバーニーズ ニューヨークと築き上げた信頼感がある。「六本木店のカフェを作るとき、我々には思いつかないアイデアを見事なセンスで形にしてもらい、さすが世界的なファッションのスペシャリティストアだと感動しました。今回もほら、スタッフの衣装を見てください。店頭のスタッフの方が選んでくれたのですが、おしゃれでカラフルで、ラテンっぽくていいでしょう(笑)」。
そう笑うJosé. 川島 良彰氏だが、一方で注意を払ったのは、「とにかく店のブランドに傷を付けないこと」だったという。自身も顧客であり、信頼するバーニーズ ニューヨークの旗艦店への出店とあって、準備には力が入った。カラフルなユニフォームをまとったスタッフも、「ミカフェート」全店舗から銀座店のために呼び集められたメンバー。提供するコーヒーは、「ミカフェート」が独自に考案した"トルネード抽出"という方法でハンドドリップされるが、今回のカフェには、社内でも数少ないこの技術を持つスタッフが配置された。新たにリリースされた2種のブレンドは試作・試飲を繰り返すこと数知れず。さらには料理の器も、シェフやパティシエ自ら選び抜いたものだ。「おいしいコーヒーだけでなく、ぜひ銀座らしいおもてなしも感じてもらえたら」とJosé. 川島 良彰氏。
今回「バーニーズ ニューヨーク ブレンド」に使われた豆の中に、José. 川島 良彰氏がずっと探し続けてきた品種がある。ブラジルのティピカ種から生まれた突然変異種で、絶滅寸前ともいわれていた「マラゴジッペ」だ。José. 川島 良彰氏はこのマラゴジッペを10年以上探し続ける中、小規模で栽培する農園を何度か見つけたものの、どれも求める品質のものではなかったそう。そしてついに、昨年エル・サルバドルのアントニエタ農園で待望のマラゴジッペの畑に出会い、この貴重な豆をデビューさせることになった。「バーニーズ カフェ バイ ミカフェート」で提供されるものは、このマラゴジッペをはじめ、そのすべてにストーリーがある。
自身がバーニーズ ニューヨークのカフェをプロデュースするということに、大きな意味を持つと考えるJosé. 川島 良彰氏。その理由は、これまで氏が取り組んできた活動、つまり先のストーリーにある。José. 川島 良彰氏はコーヒーハンターとしてコーヒーを探すだけでなく、社会環境に配慮したコーヒー栽培や農園管理の指導、その国が抱える社会問題を解決しつつ品質を高め、さらに市場を生み出すことで、コーヒーを通じた持続可能な社会の実現へ向け、さまざまな取組みを行ってきた。「バーニーズ ニューヨークは、感度の高い人が集う場所。そういう方々にコーヒーの実態を知っていただき、サスティナビリティを感じてもらえたら」とJosé. 川島 良彰氏。このカフェはおいしいコーヒーや料理、くつろげる空間を通じ、世界と繋がることができる場所でもあるのだ。
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BARNEYS CAFE BY MI CAFETO
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル
バーニーズ ニューヨーク銀座本店3F(Google Map)
営業時間: 月~木・日 11:00~20:00(L.O. 19:30)
金・土 11:00~20:30(L.O. 20:00)
April 18th, 2019
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