2020/11/26
INTERVIEW: JEAN-PHILIPPE DELHOMME
ジャン=フィリップ・デローム氏が描く2020年のホリデーシーズン
いよいよ2020年のホリデーシーズン! 春夏シーズンに引続き、バーニーズ ニューヨークでは、フランスの人気イラストレーター ジャン=フィリップ・デローム氏にホリデーシーズンをテーマにした、楽しいイラストを描きおろしていただきました。イラストに込めたホリデーシーズンへの思い出や音楽への想いなどを伺います。
ー今回、バーニーズ ニューヨークからホリデーシーズンの"ホーム"と"パーティー"をテーマに作品をお願いしました。デロームさんはホリデーの時期をどのように過ごされますか?
ホリデーといえば、家族が集まったり、また何年もかけて今や家族同然になった友人たちと集まったりする時期ですね。私はその二つをミックスするのが好きなんです。つまり、私にとっての理想的なホリデーパーティーは、私の家族・成長した子どもたち・彼らの友人・私の友人、古い友人も新しい友人もみんなが一緒に集まるというものです。もちろん、今はコロナ禍のために、どんなに親しい間柄でも互いに会ったりパーティーをしたりすることはなかなか叶わないし、多くの場合は不可能でしょう。でも、だからこそ、こうした瞬間が一層貴重になります。できる範囲でそういう時間を持ちたいものですね。

多様な年代の人々が集う"ホーム"のイラスト
ー"ホーム"がテーマのイラストはさまざまな年代の人々が集って、ギフトを贈り合っているようなイメージも...。これはどういうところから発想されたのでしょうか?
数年前、私の家族と日本の親しい友人たちと一緒に、日本でクリスマスと年末年始を過ごしたことがあります。逗子の友人の自宅でお正月のランチを楽しんだのですが、子どもからお年寄りまでさまざまな年齢の人が集まり、素晴らしい時間を過ごしました。イラストに描いたのは、アメリカンモダンとジャパニーズモダンをミックスしたような家で、暖炉があり、ガラス窓の向こうには雪が降って、果樹の木に赤い実をつけている様子。東京の西部にある山に行き、雪の降る中、果樹園のそばを歩いたことがあるのですが、リンゴに紙袋が被せてありました。その時の思い出もイラストに込めました。
ー"パーティー"のイラストでは、人々の表情も動きもとても楽しそうです。この作品の背景について教えてください。
東京のジャズ喫茶には、すごいサウンドシステムや年代物のハイファイ装置、信じられないラウドスピーカーがあって驚きでした。多くの人は踊っている時にサウンドや音楽にあまり関心を持ちませんが、私にとっては音楽の選択やサウンドがとても重要です。というわけで、このイラストは、素晴らしい音楽をかけているDJをイメージして描きました。好きな音楽に合わせて踊っている人々、素敵なドレスの女の子や洒落たファッションの男性、こうした人たちを見ているのは本当に楽しいものです。ディナーの時の会話と同様に、いい音楽はパーティーを盛り上げてくれると思います。

デローム氏の音楽への愛も感じられる"パーティー"のイラスト
ー今回もSPOTIFYにデロームさん選曲のBARNEYS JAPAN HOLIDAYSプレイリストをアップしてくださいました。
27年前、バーニーズ ニューヨークのアップタウン店のオープニングパーティーがホテル・ピエールでありました。会場に入っていくと、バリー・ホワイトの曲が聞こえてきて、部屋は踊っている人であふれかえっていました。実にいいサウンドでパワフルだと思ったのですが、センターステージに近づくと、なんと本物のバリー・ホワイトが生で歌っていたんです! 演奏していたのはラブ・アンリミテッド。バリー・ホワイトはターコイズカラーのシルクパジャマのようなものにバレリーナシューズという浮世離れしたスタイルでした。とてもいい思い出です。プレイリストがバリー・ホワイトの「WELCOME ABOARD」で始まっているのはそういうわけなのです。
BARNEYS JAPAN HOLIDAYS by
JEAN-PHILIPPE DELHOMME
- Welcome Aboard / Barry White
- Music Makes Me High / The Avalanches
- Come Closer / Guts
- Love Music / Percy Faith & His Orchestra
- Dancy Boy / Lewis OfMan
- Let Life Flow / The O'Jays
- If I Ever Lose This Heaven / Sérgio Mendes
- Her Light / Cleo Sol
- Liquid Love / Freddie Hubbard
- Cosmic Echoes / Lord Echo
- Close to You / José Padilla
- Raro / Dan Kye
- Unlimited Love / Jungle By Night
- Where Will You Go When the Party's Over /
Archie Bell & The Drells - The Face I Love / Marcos Valle
SPOTIFYプレイリストはこちらから>>>
デローム氏のイラストをフィーチャーした
ホリデーシーズンのウィンドウディスプレイ


バーニーズ ニューヨークのホリデーシーズンのウィンドウディスプレイは、デローム氏のこの2点のイラストをフィーチャーして展開しています。それぞれのイラストをライトボックスに入れ込み、ファインダーや映写室からスクリーンを覗きこむような演出は、見る人に自分もそのパーティーに参加しているかのような印象を与えることでしょう。
手前の空間には、イラストの雰囲気をウィンドウ全体で演出。パーティーシーンにはアンティークのスピーカーやミラーボール、ホームシーンではソファやバーニーズ ニューヨークのギフトボックスなどをディスプレイして、ホリデーの雰囲気を盛り上げます。2つのイラストのシーンがウィンドウ内に飛び出してきたかのような楽しい世界をお楽しみください。
各店店頭・オンラインストアではデローム氏のイラストのラフスケッチをデザインしたチャリティトートバッグも販売中です。ホリデーのあたたかな気持ちをシェアするチャリティキャンペーンにご参加ください。
こちらから>>>

PROFILE
画家/イラストレーター
JEAN-PHILIPPE DELHOMME
1959年フランス生まれ。多くの雑誌や広告でイラストを手がけ、東京をはじめ世界各地で個展を開催。最新作「ARTISTS' INSTAGRAMS: The Never Seen Instagrams of the Greatest Artists」(2019年)は、「現代アートの巨匠がインスタグラムを使ったら何を投稿したか」と想像した作品集(オルセー美術館のインスタグラムに毎週月曜投稿中)。
Photographer, Olivier Zahm
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