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2017/02/09

NEW YORK STORY by SATOKO KOIZUMI

10代の頃から、時間を見つけてはニューヨークに通っているというモデルの小泉里子さん。撮影などの仕事で行く機会も多い中、プライベートでも1ヶ月を超える滞在をたびたび敢行しているといいます。そんなニューヨーク通の小泉さんに「ニューヨークの暮らし方」をお聞きました。

今やブルックリンのランドマーク的スポットである「ワイス ホテル」の前で、ニューヨークに長期滞在している小泉さんと待合せをすることに。日曜日の昼下がりを楽しむ地元の人々に紛れ、颯爽と自転車に乗って現れた小泉さん。声をかけられるまで本人とはわからないほど、地元の雰囲気に同化していました。

─ニョーヨークで自転車にはよく乗るのですか?
最近はブルックリンに滞在し、多くの時間を過ごします。ブルックリンは、地下鉄網が発達していない部分があるので、自転車はとても便利。移動手段には、もはや欠かせない必需品です。最近ではサイクリング用のレーンも整備されているので、走りやすいですよ。

─なぜブルックリンに滞在することが多くなったのですか?
同級生がブルックリンに住んでいるということも大きな理由ですが、マンハッタンに比べてビルも少なく、空が広くて圧迫感がないブルックリンが気に入っています。マンハッタンがお仕事モードであるならば、ブルックリンは開発が進んだとはいえ、まだまだ人々の生活を感じるローカルな雰囲気が残っているところが好きです。

─特にお気に入りの場所はありますか?
ブルックリンのウィリアムズバーグやパークスロープエリアでゆっくり過ごすのがお気に入りです。公園が好きなので、プロスペクト・パークにはよく行きます。観光客がほとんどいないので、のんびりとした地元っぽさでリラックスできます。気の向くままに読書や昼寝、とにかく心ゆくまでぼーっとすることが最高の贅沢。あと、とっておきのスポットは、ブルックリンの西川岸にあるイースト・リバー・ステート・パークから眺める夕日。マンハッタンの摩天楼が夕日に染まるロマンティックな夕暮れ時の景色は、見るたびに心打たれてしまいます。

─初めて滞在した時からニューヨークが好きで、通うようになったという小泉さんですが、どのような部分が魅力だったのでしょう?
流れている空気感だったり、街に住む人々の雰囲気が心地よく、自分自身との相性がいい。波長が合うという感じでしょうか。10代で初ニューヨークを経験して以来、スケジュールの合間を縫って訪れています。

─ニューヨークに到着してまずやることは?
まず、1ヶ月乗り放題のメトロカードを購入します。ニューヨーク市内の地下鉄とバスが乗り放題なので、とってもお得!メトロカードを購入することで、気分を旅行者から住民モードに切り替えます。

─滞在時にはメトロカードと自転車を駆使してニューヨーク中を駆け巡り、生活者と化す「ニューヨーカー小泉里子」の日常とは?
興味のあることを学ぶために短期間学校に通ったりすることもあります。美術館・アートギャラリーに通ったり、友達を介して人に会ったりして、自分自身の心に栄養を与えることを心がけます。何も予定のない日は、WI-FIのあるカフェで美味しいお茶を飲んだり、調味料や日本ではあまり見ない食材を探して地元のスーパーマーケットに入り浸っています(笑)。そして、滞在中には、数回、絶品ピザと新鮮なオイスターを食べます!

訪れるたびに変わっていくニューヨークと、絶対に変わらないニューヨーク。そんな二つの側面を持っていることも魅力という小泉さん。街とともに大きくなっていく親友の子どもの成長を、旅毎に確認し見守ることも密かな楽しみであるとか。刺激的、と形容されることも多いニューヨークですが、小泉さんにとってはいつでも温かく迎えてくれて、すっと馴染むことができる場所。日本に帰国する頃にはすっかりマインドをリセットし、気分をリフレッシュしてくれる、第二の故郷のような場所となっています。

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PROFILE

モデル

小泉里子

1981生まれ。15歳でモデルデビューし、30代の現在まで絶大な人気を保つ。2011年より女性誌『CLASSY.』(光文社)の表紙モデルを務め、他誌にも多数レギュラーをもつ。センスの光るテーブルコーディネートやインテリアデザインも話題。暮らし・旅・ファッションをテーマに、テレビ・ラジオなど幅広い分野で活躍中。