2020/09/10
#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.25
ノンメディカルマスクはスタイリングで楽しむ
VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。
ニューノーマルな日常の中で、日々の必需品となったマスク。ニューヨークではメディカルとノンメディカルマスクをシーンによって使い分けている人が多く、特にノンメディカルマスクは、さまざまなデザインや柄が発売され、洋服とのスタイリングを楽しむ人も増えてきています。
世界中を襲っているCOVID-19のパンデミック。誰もが予想だにしなかったこの緊急事態を経て、ニューヨーカーたちはコロナ禍によって変わった新しい生活様式"ニューノーマル"に前向きにアジャストしていこうとしています。ニューヨークではもちろん、多くの地域で、公衆の場では着用が義務化されたマスクも、米国人にとってはニューノーマル。最初は戸惑いがあったものの、あっという間に身を守るアイテムとして浸透しました。最近では、おしゃれにマスクを楽しむ人も増えています。今回はファッションブランドからリリースされたノンメディカルマスクの一部をニューヨークからご紹介。
はき心地のいいデニムでおなじみの<マザー>は、「着け心地」にこだわったマスクを販売しています。厳選された肌ざわりのいいコットンを使用し、耳元まで覆うたっぷりとしたオーバーサイズのマスクを提案。デニム生地やフローラルプリント・バンダナ柄など、カジュアルな着こなしにコーディネートしやすいマスクが豊富です。

<マザー>からはプリント柄やデニム素材などカジュアルテイストにマッチするマスクが揃う。
<マーク ジェイコブス>や<ジェイクルー>で経験を積んだアラクス・イラヤマン氏が手掛けるスイム&ランジェリーブランド<アラクス>からは、フェミニンなマスクをご紹介。サイドのリボンの結び方で、ニュアンスを変えることができるマスクは、新しい柄がリリースされるとすぐに完売してしまうほどの人気。売上は感染症の第一線で働く医療関係機関に寄付されています。

ロックダウンでの自宅謹慎中に息子や夫と力を合わせて手作りでマスクづくりをスタート。

フェミニンなテイストとリボンがポイントの<アラクス>のマスク。
ニューヨーク発のメンズウェアブランド<ローイングブレザーズ>もいち早く、レジメンタル柄などを使用したトラッドなマスクを発売。秋アイテムとして最近ドロップされたマスクは、ヘリンボーンやガンクラブチェックなどの紳士な素材づかいが特徴。売上はFOOD BANK FOR NEW YORK CITYという慈善団体に寄付されます。

ストライプやチェックなど柄も豊富。オックスフォード・サッカー生地など素材も多彩でジェントルな雰囲気。
プライスは$10台から$50台と幅はありますが、マスクの売上を医療機関や慈善団体に寄付するといったチャリティを行っているブランドも。おなじみの人気ブランドからもノンメディカルマスクがリリースされ、個性豊かなマスクでのおしゃれを楽しむことが可能になったこと自体もニューノーマルでの日常と言えるかもしれません。
※記事内でご紹介しているマスク類のバーニーズ ニューヨークでのお取扱いはございません。
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PROFILE
JUNKO TAKAKU
(absolute te-ma & company)
ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。