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2018/03/22

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.16

BARNEYS NEW YORK | CULTURE | #(HASHTAG) NEW YORK! Vol.16

VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。

おしゃれな人ほど、ワードローブに欠かせない存在となっているヴィンテージの洋服や雑貨。今ニューヨークでは、1980年後半から1990年代前半のヴィンテージアイテムの人気が過熱!まさに、あの世界的なバブル期と重なる時代に流行したファッションが進化し、リバイバルしています。

着こなしにヴィンテージをミックスインするのは、おしゃれの常套手段となっている昨今。年代の違うアイテムを混在させる"年代ミックス"のスタイリングは、最新ブランドで固めた着こなしよりも、高く評価される傾向にあります。特に、苦労して見つけ購入したヴィンテージは、自分らしさを表現してくれるキーアイテム。ショップに行けば誰でも購入できる既製服では得難い魅力があります。

(左)ヴィンテージのブーツが着こなしのアクセントに(右)古着店オーナーはヴィンテージのアクセサリーを着こなしに加えて

そして、今、メンズ・ウィメンズのファッショニスタたちが血眼で買い漁っているのが、1980年代や1990年代のヴィンテージアイテム。ブランドロゴが大きくフィーチャーされたスエットシャツやTシャツ、赤やピンクなどの原色づかいのアウターや肩パットが入ったジャケット、ゴールドチェーンをふんだんに使ったバッグやアクセサリーなどの、映画『スーザンを探して』のマドンナを彷彿とさせる、グラマラスなアイテムが人気。個人的には、ファッション「暗黒時代」だと思っていたバブル期の品々が、今トレンドの中心に復活している!という新鮮な驚きを感じます。

(左)1990年代のアウターを着た二人(右)1990年代の<グッチ>のバッグがアクセント

昨年<アレキサンダー ワン>とのコラボレーションで一躍有名になったコレクター、ブライアン・プロセル氏がオーナーの「PROCELL」は、ダウンタウンで今一番注目されているショップ。10代の頃から筋金入りのコレクターだったブライアン氏は、20代を通して有名デザイナーのインスピレーションのためにヴィンテージを買い集めるという仕事をしていただけに、業界内では知る人ぞ知る目利き。ショップには、1980年代の<シャネル>のアクセサリーから、ロックTシャツ、キース・へリングのお宝ポスターなど、当時のカルチャーを濃密に感じさせる品々が、美しくキュレーションされた状態で販売されています。

PROCELL

マンハッタンやブルックリンに点在する、オーナーの個性が光るヴィンテージショップを一軒一軒巡るのも楽しいけれど、さらに宝探し気分を堪能するなら、ブルックリン・フリーマーケットへ。

ブルックリン・フリーマーケットはアクセサリーがねらい目

物量が多いので、時間もかかるし、根気は必要となりますが、お気に入りの逸品を見つけたときの喜びは格別。ベンダーによっては値段の交渉ができるのも醍醐味です。ただし、おしゃれアイテムを探しに来たのに、最終的には懐かしい1990年代のレコードを手にして帰路に就くという、蚤の市ならではの結末も。

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PROCELL

5 Delancey St, New York, NY 10002 

Brooklyn Flea Market

*時期によって開催場所と時間が変わるのでウェブサイトにてご確認ください。

高久純子

PROFILE

JUNKO TAKAKU

(absolute te-ma & company)

ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。