FALL 2016 ARTISTS FOR BARNEYS COLLECTION | Designer Interview | WOMEN'S | BARNEYS NEW YORK

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FALL 2016
ARTISTS FOR BARNEYS COLLECTION

バーニーズ ニューヨークが注目のクリエイターとコラボレートし、今までにないオリジナルコレクションをお届けするプロジェクト"ARTISTS for BARNEYS COLLECTION"。3シーズン目となる2016年秋冬シーズンは、こだわりの素材が生み出す上質な世界観で話題を集める<オーラリー>とのコラボレーションが実現しました。今回のプロジェクトを担当したバイヤーの折笠が<オーラリー>のデザイナー、岩井良太氏とともにコラボレーションを振り返ります。

折笠 今回<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションでは、ビッグシルエット・セットアップ・ジェンダーレスをキーワードに"10年後も着ていただけるもの"をテーマにしました。<オーラリー>のコレクションの魅力は何といっても素材。生地の前の段階の糸から作っているという卓越したオリジナリティのあるブランドです。特にニットのアイテムが素敵なブランドということもあり、2016年秋冬シーズンのプロジェクトはぜひお願いしたいと決めていました。
岩井良太さん(以下敬称略) 2015年春夏シーズンからブランドを始めたばかりなのですが、まさか声がかかると思ってもいなかったので、驚きました。今回のような大きなコラボレーションはブランドとしても初の取組みです。
折笠 実際にお会いしたら、少年のように目を輝かせて細かく素材の説明をしてくださって、話が止まらないほど(笑)。こだわりの強さを大事にしているブランドのコンセプトに私たちもすごく共感しました。岩井さんの作る服は他ではなかなか見られないような素材ばかりで、とても革新的です。
岩井 年2回のコレクションの準備期間の半分は生地を作る期間に充てています。どの種類のウールにして、どのランクのカシミヤを使うかという原料選びから始まり、原毛や綿(わた)を糸にする時も、これくらいの細さで、こういう撚り方で、というところまで細かく決めていく段階から服作りが始まります。
折笠 素材にこだわっているからこそ、重くなりがちなニットも軽い着心地に仕上がっているんですね。<オーラリー>のコレクションは、お客様の今の気分をかなえてくれるアイテムばかりなんです。どういう背景で、このようなものづくりをはじめられたのですか?
岩井 ブランドを立ち上げる時に、いろいろなブランドがある中で、どこで自分らしさを出せるかを考えました。もともと生地や糸や原料というものがすごく好きで、自分で素材を作ることができるのが他のデザイナーさんにはない特技の一つでした。そこにパタンナーの経験を活かして、シルエットのよさを加えたものを作るブランドをスタートしました。今回のプロジェクトは、素材の魅力が前面に出て、ブランドの"らしさ"も凝縮したコレクションになりました。

折笠 今回のラインナップは8アイテム。今シーズンを象徴するセットアップやボリューム感のあるビッグシルエットのトップスをはじめ、トレンドをリアルに表現できるラインナップです。それぞれのアイテムをミックスしてもお楽しみいただける構成で、提案しているスタイリングのほかにもすべてのアイテム同士がそれぞれコーディネート可能。日常的に着られるリラックス感と素材の上質さという、私たちのリクエストに応えていただいたコレクションです。
岩井 通常のコレクションは2サイズで展開していますが、今回のラインナップはどなたでも着こなせるワンサイズのデザインにしました。
折笠 私のおすすめは、カシミヤのVネックニットとイージーパンツ。ボリュームがありながら、カシミヤ素材ならではの軽さが魅力です。カシミヤというとベーシックなデザインが多いのですが、デザイン性のある旬のアイテムにクリエイトされた逸品は、出張の多い私が飛行機で着たい理想の一着。寛ぎすぎずラグジュアリーな雰囲気があり、実用性もあります。Vネックニットは一枚でドレスとしても着られます。

岩井 昔ながらの紡績機を使い、上質なカシミヤでミックスカラーの太い毛糸を作りました。ネップと呼ばれるミックスカラーの部分までカシミヤを使用したこだわりの糸です。通常カシミヤは細い糸で編まれますが、そこをあえて太い糸を贅沢に使ってざっくりと編み、迫力のあるニットを作りました。色違いでグレーもあります。
折笠 切りっぱなしのスエット素材のセットアップも手が込んでいるのですよね?一見するとスエットとわからないような素材感です。
岩井 硬くてハリのあるスエットを作ろうと思い、いろいろな混紡の生地を10種類以上試作してブラッシュアップしていき、伸びにくく膝も出ない、今までになかった素材感を作りました。超長綿と熱で縮むアクリルを混ぜた生地を、一度熱処理をして縮ませ、製品にした後に、さらにもう一度熱で縮絨させることでこのようにしっかりとした生地を作っています。一度に縮ませてしまうと生地が厚すぎて縫えないので、段階を踏んで縮絨をかける必要がありました。また、切りっぱなしの部分も編み目が詰まっているので、ほどけたり、丸まったりしません。
折笠 リブニットのバリエーション4アイテムも優秀です。タートルネックニットとキャミソールをミックスすれば、今年らしいレイヤードスタイルが楽しめます。キャミソールとスカートを合わせてドレスのように着たり、その上にニットコートを羽織ればレディライクに着こなせます。先ほどご紹介したカシミヤニットやスエットとも合うので、キャミソールとスエットパンツで今っぽくなど、どのアイテムをミックスしてもスタイルが決まります。

岩井 リブニットにはスーツに使われるような極細繊維のウールで極細の糸を作り、さらにそれを16本束ねて1本の糸にしたものを使っています。太い糸1本で編んでいくと糸が平たくつぶれてしまうのですが、束ねた糸を使うことで糸の丸みを保つことができ、編み上がりの表情が美しくなります。時間も手間もかかる作業ですが、1本で編むのとはまったく違った雰囲気が実現できます。編み目を詰めて迫力をもたせたリブ編みなので、風合いも抜群です。
折笠 ハンガーにかけているとニットはどんどん伸びてしまうものですが、このニットは伸びにくく、ニットのデメリットをカバーしているのも魅力ですね。
岩井 ハンガーにかかっているだけでも、何となくいいな、と感じてもらえるように原料からこだわって作っています。いい原料、いい素材で仕立てたものは着心地はもちろんいいですし、見た目にも品が漂います。ぜひ一度手に取って、着てみていただきたいです。
折笠 ニュアンスのある色づかいも美しいですよね。
岩井 わかりやすい色ではなく、口では言い表せないような中間色が好きなので、何とも言えない色を出すことにもこだわっています。
折笠 今回の<バーニーズ ニューヨーク>コレクションはどのような女性に着てもらいたいですか?
岩井 私がイメージする女性像は、いろいろな価値観をもっている人。カジュアルも、ヴィンテージも、モードもフラットな目線で見られる女性に今回のコレクションをミックスして着ていただけたら嬉しいです。
折笠 岩井さんのおすすめのスタイリングはありますか?
岩井 ぜひセットアップで着ていただきたいです。品のよいたたずまいに仕上げているので、例えばカシミヤニットのセットアップにコートを羽織って外でお楽しみいただくのもすごく素敵です。スエットの上下もスエットを着ているとは思えない雰囲気が出ているのがポイント。エッジィなアイテムやベーシックなものまで、幅広くコーディネートして着ていただきたいですね。
折笠 2017年春夏シーズンからは、バーニーズ ニューヨークのウィメンズフロアにも<オーラリー>のコレクションが登場する予定です。今後はどのようなものづくりをされていく予定ですか?
岩井 細かい部分からこだわって作り上げる今のものづくりをずっと続けていきたい、そしてさらにいいものをずっと作っていきたいと思っています。今回、このコラボレーションを通して、店頭のハイブランドに合わせても映えることを意識してコレクションを作ることができました。今後はバーニーズ ニューヨークにいらっしゃるような目の肥えた女性にも見ていただくことを考えて、よりよいアイテムを作り続けていきたいと思っています。
折笠 "10年後も着ていただけるもの"というテーマがみなさまに伝えられるコラボレーションができたと思っています。今回のコレクションを通じて<バーニーズ ニューヨーク>のオリジナルブランドの魅力も再発見していただきたいですし、<オーラリー>というブランドも知っていただきたいと思っています。ぜひバーニーズ ニューヨーク各店店頭で、完成度の高いコレクションを実際にご覧ください!

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PROFILE

<オーラリー>デザイナー

岩井良太

1983年生まれ。さまざまなブランドでパタンナーやデザイナーを経験し、2015年春夏シーズンより<オーラリー>をスタート。素材作りからがデザインと考え、日本屈指の生産背景で作り込んだ生地を開発、素材の個性を最大限に活かし、細部に至るまでクオリティにこだわったコレクションを展開。高い質感で気取らずに着ることができ、オーセンティックかつ洗練された洋服を提案している。

STAFF'S PROFILE

ウィメンズウェアチーム バイヤー

折笠千春

2006年にバーニーズ ジャパンへ入社。ウィメンズウェアチームにてMDとしてデザイナーズ、コンテンポラリー、<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルとすべてのカテゴリーを経験し、2013年1月より現職。