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CONVERSATION:
SEIKO × THE BARNEYS TEAM

ジョルジェット・ジウジアーロ──。車好きなら知らぬ人はいないイタリアインダストリアルデザイン界の巨匠ですが、30余年の時を経て復活を果たした<セイコー>のダイバーズ・ウォッチもまた、彼の功績を考えたときには外せないもの。そんな伝説的な一本がオール・ブラックに生まれ変わって9月、バーニーズ ニューヨークにお目見えします。

─業界ではリリース前から評判になっていました。

倉科良樹[バーニーズ ニューヨーク/MDレザーグッズチーム・バイヤー] 六本木一周年を記念して300本だけ特別に作っていただきました。9月16日から全国のバーニーズ ニューヨークに並びます。

─ジウジアーロ氏はイタリアを代表するカーデザインの大御所ですね。

古城滋人[セイコーウオッチ/マーケティング一部課長] マセラティの初代ギブリ、あるいはフォルクス・ワーゲンのやはり初代ゴルフなど名だたる名車を手掛けてきた、まさしく巨人。その才は自動車業界という枠を軽やかに飛び越えます。イタリアでおなじみの公衆電話をデザインしたのもジウジアーロ氏なら、日本との縁も深く、<セイコー>のほかニコンなど多くの企業と仕事をしてきました。
我々とジウジアーロ氏とのつながりは1983年にまで遡ることができます。世界ではじめて完成させたアナログ・クオーツ・クロノグラフのデザインを託したのがジウジアーロ氏が率いる「ジウジアーロ・デザイン」でした。30周年のタイミングでアーカイブの復刻プロジェクトが始動、今年で4年目となります。
「ジウジアーロ・デザイン」の魅力は人間工学に基づいたフィロソフィにあります。最たるものがアシンメトリーに配置したケース・デザイン。手首の可動域を確保する工夫です。いまではさほど珍しい意匠ではありませんが、その嚆矢と呼ぶべき存在です。

─復刻モデルのみどころは。

古城 当時のデザインを忠実に再現しつつ、現代のマテリアルとコンストラクションでアップデートしている点にあります。バンドの素材をウレタンから強化シリコンに変更する、一体成型だったプロテクターを2つのパーツで構成する、といったマイナーチェンジで耐久性を高めています。

─バーニーズ ニューヨークはエクスクルーシヴモデルにオール・ブラックを選びました。

倉科 オンオフの垣根が低くなっている時代背景を踏まえたものです。マスキュリンな面構えながら、黒のそれならウィークデーにも溶け込んでくれますからね。デザイナーブランドのセットアップスーツとのコーディネートを想定しています。

古城 古くはジェームズ・ボンドがタキシード姿にサブマリーナをはめて話題になりましたが、ダイバーズ・ウォッチのオンづかいは一種のハズしながら完全に市民権を得ました。そういう意味でもレスポンスが非常に楽しみな試みです。

─時計といえば2015年の企画「バイヤーズ・アイ」を思い出します。

倉科 「バイヤーズ・アイ」はバイヤーが心から好きだと思えるアイテムをずらりと揃えるイベントで、私はウォッチをテーマにしました。腕時計は数少ない男のアクセント。いつかは取り組みたいと考えていたので渡りに船でした。これが好評で、本格的に始動するならば何がいいか、というところから辿り着いた答えがジウジアーロ・モデルでした。

─なぜジウジアーロ・モデルだったのでしょうか。

倉科 男心をくすぐる、という一点に尽きます。そのモノに潜む物語はもちろん、単純にデザインとしてみたときも秀逸。加えてアンダー¥50,000で本格ダイバーズ・ウォッチとしてのスペックを十二分にクリアしている。ファッション・ピープルにも時計好きにも刺さる稀有な存在といえます。日本のプロダクトをきちんとやりたいという思いもありました。

個人的なことをいえば、むかしから古いものが好きでした。はじめて買った車も1965年式のカルマンギア。エアコンのない車で彼女のために寝袋を買ってあげました。寝るためじゃなくて、切実な防寒対策。それがいまの奥さんとなるわけですが、家族優先の倉科家の愛車は国産のコンパクトカーにアップデートされました(笑)。

─古いものへの憧れは倉科さんに限らず男なら誰しも抱く感慨です。

古城 手描きだからできる、一本の線にとことんこだわる、というところでしょう。現代の技術があらゆるものを進化させたのは間違いありませんが、引く線の美しさはフリーハンドに一日の長がある。

─倉科さんを感服させた根幹には<セイコー>の企業風土もあると思っています。ものづくりへの真摯な姿勢はホンダやソニーと同等か、それ以上。そしてそれはいまも色褪せていません。

古城 社内の人間がみても、我々のものづくりはそんなところにまでこだわるのかと驚かされることばかりです。弊社は1881年創業で、100年以上に渡って腕時計を作り続けてきた日本のものづくり企業の中でもトップクラスの長い歴史があります。その中で培われた真摯なものづくりの精神と伝統は脈々と受け継がれている。良心的な価格設定も伝統の一つですね(笑)。

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PROFILE

セイコーウオッチ株式会社 マーケティング一部

古城滋人

1996年入社。営業経験を経た後、国内市場をメインとしたマーケティング業務に携わる。数々のファッションブランドや異業種とのコラボレーションを実現させた経験を背景に、現在は新規流通開拓を目的とした商品開発を主導している。

STAFF'S PROFILE

メンズレザーグッズチーム バイヤー

倉科良樹

2007年バーニーズ ジャパン入社。メンズファニシング、メンズシューズのアシスタントバイヤーを経て、2014年9月よりバイヤーに就任。クラシックカーや時計など歴史の感じられるものを愛し、その人柄がにじみ出たバイイングにファンも多い。