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MUSIC: Free Soul Decade Standard

MUSIC: Free Soul Decade Standard

バーニーズ ニューヨーク銀座店の10周年を記念して展開される"DECADE STANDARD"。「次の10年もスタンダードとして愛せる」をテーマとした本企画で、コンピレーションCDシリーズの金字塔であり、今年で20周年を迎えた『Free Soul』とのコラボレーションが実現した。アニバーサリーテーマである"DECADE STANDARD"という視点で楽曲をセレクトしたコンパイラーであり、『Free Soul』の発案者にして主宰者でもある橋本徹さんに話を聞いた。
text by Ryohei Nakajima

「ちょうど20年前にDJパーティーとコンピレーションCDという形で『Free Soul』をスタートしました。僕が好きな1970年代のソウルミュージック周辺には、グルーヴィーだったりメロウだったりするような、素直に聞いて心地よく、心に響く音楽がたくさんあるのに、音楽シーンでうまく紹介されていない気がしていたので、そこに光を当てて大勢の人たちとその魅力を共有したいと考えたのが最初の動機です」
 ファッションやカルチャーへの関心が高く、それと連動して音楽シーンも活況を呈していた1990年代前半。高価な中古レコードでしか手に入れられず、クラブイベントなどでしか聞くことのできないクラシックな音源や、レアなリミックス版などを橋本さん好みのテイストで選曲し、コンパイルした『Free Soul』シリーズの人気は瞬く間に広まった。ソウルを中心に、ジャンルの垣根を超えてジャズやファンクにブラジル、ラテン、ロックからAORまでセレクトしたコンピレーションでありながら、統一感のあるトーンで貫かれていることで多くの人々を魅了した。

バーニーズ ニューヨークのテイストを音楽で表現

 そして20周年を迎えた今年。一定のペースでCDをリリースし、イベントでのDJも精力的にこなす橋本さんの選曲で、Free Soul × BARNEYS NEW YORKのダブルネームによるCDが誕生した。この10年間に登場し、今後も聞き継がれていくであろう"DECADE STANDARD"をコンパイルしたCDだ。
「バーニーズ ニューヨークというと、コスモポリタンな感性みたいなものを持っていながら、個としてのスタイルを大切にしているというか、リベラルさとスタイリッシュなイメージが両立している店舗ですよね。そういうテイストは、ここ最近の音楽シーンでも感じられます。白人も黒人も垣根なく混ざりあっていたり、ソウルもジャズもクラブ・ミュージックもインディーズのロックも互いに影響しあったような音が生まれていたり、そういう時代感を素直に表現すればバーニーズらしさとシンクロするはずと考えたんです」
 選ばれたのは16曲。ファッションも含めてカルチャーやライフスタイルへの意識が高く、たとえ音楽には詳しくなくても、いい音楽と出会いたいと思っているような人たちを楽しませる選曲を行った。
「あくまでも曲がすごくフレンドリーに聴けるものであることが最優先で、洋服が好きで、日常を楽しんでいて、そこにいい音楽を取り入れたいと思っている人たちをリスナーに想定しました。バーニーズに通うような感度の高い人たちが音楽を好きになるきっかけとして、理屈抜きに気に入ってもらえるような曲を集めようと思ったのです。聞いて楽しくなったり、ポジティブな気分になったり、いい音楽って別に難しいものではありません。好きな洋服と出会えたりすると、家に帰ってきて部屋にその服があるだけで気分がよくなったりするのと同じで、このCDジャケットがテーブルに置かれていて、その音楽が流れているだけで気分がよくなるとか、そういうちょっとした日常のスパイスみたいになったらいいなと思っています」

コアな音楽ファンも納得させる選曲

 一方で、この10年間のスタンダードを表現するという意識に裏付けられ、自然とコアな音楽ファンも満足させる選曲となったことも見逃せない。
「まず10曲目のBuild An Ark『You've Gotta Have Freedom』は、ファラオ・サンダースというスピリチュアル・ジャズの偉大なミュージシャンのカバーなんですが、これがリリースされたのが2004年。それまではボッサやフレンチからの影響が色濃くて、東京の街はお洒落なカフェミュージックが流行っている空気感がありましたが、Build An Arkの登場で、ジャズやソウルがビートミュージックと混ざり合う大きな流れが生まれたと思うんです。それと1曲目。J Dillaというのはカリスマ的な人気を誇るサウンドクリエイターで、やはりヒップホップやR&Bの音作りから始まり、ソウルやジャズの世界にも影響を与えて音楽を進化させてきた人物です。彼が病気で2006年に亡くなってしまった。しかし、彼の音作りは今も広く支持されていて、その共感や交流から新しい音楽が生まれています。この10年を象徴的に表現するという意味でこの2曲をまず選び、そこにいろいろと肉付けしていったのです」
 ファッションを楽しむときに、ハイブランドのものと古着を組み合わせたり、ヨーロピアンなスタイルに米国のスタンダードなスニーカーを選んだり、自由なスタイリングで自己表現を行う人が増えている。音楽の楽しみ方も一緒だ。ジャンルに関係なく、自分の好きなテイストを見つけて楽しむ。そのきっかけとして完成した至極の1枚が『Free Soul Decade Standard』だ。

* * *

V.A.: Free Soul Decade Standard

1. J Dilla feat. Common & D'Angelo 「So Far To Go」
2. José González 「Heartbeats」
3. Chris Turner feat. MoRuf 「Let Go」
4. As One feat. Paul Randolph 「I Love You」
5. Heavy 「Wonderlove」
6. Quadron 「LFT」
7. Benny Sings 「Unconditional Love」
8. Myron & E 「Do It Do It Disco <Tom Noble Remix>」
9. Jazzanova feat. Paul Randolph 「I Human <The Mike Huckaby Jazz Republic Downtempo Mix>」
10. Build An Ark 「You've Gotta Have Freedom」
11. José James 「Detroit Loveletter」
12. New Zion Trio 「Hear I Jah」
13. Gretchen Parlato 「Holding Back The Years」
14. Pete Kuzma feat. Bilal 「High & Dry」
15. Aloe Blacc 「You Make Me Smile」
16. Mayer Hawthorne 「Make Her Mine」

RELEASE: 2014年10月3日(金)バーニーズ ニューヨーク銀座店にて発売 定価:¥2,160 PTR-CD-11