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2019/03/07

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.18

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.18

VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。

近頃、エキシビションや各種イベント・ファッションショーでは、「インタラクティブ=双方向な」仕掛けが増えています。イベント会場に訪れた人は、鑑賞するだけではなく、実際に自分自身も参加して、イベントそのものを体感することができる。ファッションの世界でも「インタラクティブ」は、次世代デザイナーたちのキーワードに。着る人自身の表現手段の一つとして機能するようデザインされたアイテムなども登場。服の表情を自在に変えることができたり、着る人の意思を反映して変化する服など、人と服のインタラクティブな関係を模索するムーブメントが起きつつあります。ここニューヨークでは、インタラクティブな仕掛けでいち早く人気を集めるスポットも誕生しています。

COLOR FACTORY昨年秋にスタートしたCOLOR FACTORYは、その名のとおり色をテーマにしたインスタレーション。

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約2,000平方メートルの館内に、アーティストやデザイナー、企業などが提案・協賛する16の色に関する展示を開催しています。フランス人アーティストが提案する、「100 COLORS」は、日本の色づかいに惹かれた作者が、短冊状の色帯を天井から無数に吊るしたアート。また、50万個のカラーボールで作ったプールなど、一歩入場すれば色の洪水のような空間に圧倒されます。そして、もちろん館内のどこを切り取って撮影しても「インスタ映え」は確実。

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ニューヨーク・タイムズ紙のライターが主催する「自分の未知の色を探る」ワークショップや、館内外の隠された色の謎を解くゲームなど、日常に何気なく存在する「色」の本質を深く知るための仕掛けも用意されています。

MUSEUM OF FOOD & DRINK LABブルックリンに昨年春にオープンしたMUSEUM OF FOOD & DRINK LABは、食べ物とその歴史に焦点を当てた異色の博物館。

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日頃、何気なく食べている食べ物のヒストリーを知ることができ、館内では、実際に料理の作り方を学んで試食することもできます。まさに知識欲と食欲の両方を満たすことができる博物館と話題になっていて、週末は大混雑。シーズンごとにテーマがあり、過去には「中世スパイス貿易」や「米国大統領たちの食卓」といった興味深い展示・イベントを行ってきました。現在は、「アメリカン チャイニーズ」展を開催中。中国からの移民によって全土に広められ、米国風に変化を遂げた中華料理について展示されています。参加型の企画としてフォーチュンクッキーづくり体験のブースが話題ですが、国内7,250店舗から集めた中華デリバリー用の容器の展示も圧巻!

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注目を集める展示やインスタレーションがさまざまなスポットで展開しているニューヨーク。まずは話題のイベントでインタラクティブな体験を!

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COLOR FACTORY 251 Spring St, New York, NY 10013 https://www.colorfactory.co/

MUSEUM OF FOOD & DRINK LAB 62 Bayard St, Brooklyn, NY 11222 https://www.mofad.org/

高久純子

PROFILE

JUNKO TAKAKU

(absolute te-ma & company)

ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。