2017/09/11
GIRL POSSIBLE:
国際ガールズ・デーのイベントを、 六本木店&新宿店からレポート
INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD(国際ガールズ・デー)の理念に賛同したバーニーズ ニューヨークではこの秋、「♯GirlPossible」というキャッチワードの下にさまざまな取組みをスタートさせた。これは、国連が定めた10月11日の国際ガールズ・デーの認知を促すとともに、ファッションを通じて若い世代の可能性を後押しし、性差による差別のない社会を実現させようというものだ。これらの取り組みの中から、10月7日にバーニーズ ニューヨーク六本木店で行われたトークイベントと、ファションを学ぶ学生に向けて新宿店で開催された試着会の様子をレポートする。
text: Ryoko Kuraishi
10月7日、国際ガールズ・デーを前に六本木店のウィンドウは「#GirlPossible」のメッセージで埋め尽くされていた。いずれも、今回の取り組みに共感した著名人やインフルエンサーがSNSで発信したメッセージをまとめたものである。
この日は国際NGOプラン・インターナショナルが行なう国際ガールズ・デーのアクション、Because I am a Girlキャンペーンの活動を伝えるトークショーが開催された。登壇したのは、このキャンペーンのエンジェル(アンバサダー)として活躍するモデルの森星さん。森さんは雑誌の仕事をきっかけに途上国の少女たちに教育や職業訓練の機会を提供するプロジェクトに関心を寄せるようになり、エンジェルに就任したという。トークショーではベトナム・カンボジア・ネパールを訪問した際のエピソードとともに、こうした国々の少女たちとの交流の中で生じたという、自らの意識の大きな変化についても語ってくれた。
「ファッションの現場はいつも刺激的で、たくさんのポジティブなエネルギーにあふれています。いつしかそのエネルギーを自分の中で消化するのではなく、誰かがハッピーになることに向けていきたいと思うようになりました。"エンジェル"という、大切なメッセージを伝える役割を担うようになったことで、もっとたくさんの人に発信したい、もっと影響力を持ちたいと考えるようになったのです。それはお金や知名度のためではなく、世界に伝える力を持つためです。全世界の女の子のエンパワーメントのために、自分が影響力を持つこと。それが日々のモチベーションになっています」
トークショーでは森さんの他にもプラン・インターナショナルのサポートを受けて教育の機会を得られたというネパールの女性2人が登場。子ども、特に女の子への教育が世界を変える力になることを訴えた。
国際ガールズ・デー当日に当たる10月11日には新宿店に東京モード学園のファッションビジネス学科とスタイリスト学科の学生約130人が来店し、試着会が行われた。あまり目にする機会のないラグジュアリーブランドのアイテムを実際にフィッティングすることで、ファッションを志す若い世代にものづくりの根幹に触れてもらいたいという思いから企画されたイベントである。試着会では、学生たちが第一線で活躍するファッションディレクターやバイヤーにバイイングや生産の裏側について熱心に質問する様子も見受けられた。
「何十万円もする服に袖を通して興奮した」、「自分には縁遠いメンズスーツの裏側の話など、初めて耳にすることばかりで刺激を受けた」、「一つひとつのアイテムにバイヤーのこだわりが詰まっていることがわかり、ファッションがもっと好きになった」など、それぞれがこの体験を通じてファッションへの思いを新たにしたよう。
Equality=性差のない平等な社会を目指すバーニーズ ニューヨークでは、引き続きこうした社会貢献活動を積極的に行なっていく。今後の取り組みに、ぜひご注目ください。